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 広島市出身の西川美和監督の戦争孤児をテーマにした新作映画「わたしの知らない子どもたち」が公開されています。身を守るため少年になりすまし、過酷な日々を生きぬく少女の役で主演した小八重葵美さん(13)は「映画を通じて戦争を『自分ごと』としてとらえられるようになりました」と話します。【宇城昇】

 小八重さんが演じた少女「琴子」は東京大空襲で家族を失い、路上生活を強いられます。かみを切って少年を装い、同じ境遇の子たちと行動を共にしながら懸命に生きる物語です。

 オーディションで選ばれたとき、小八重さんは小学5年生でした。出身は千葉県です。「戦争について学ぶこともなく、遠い存在でした」と話します。スタッフは子役たちと勉強会を重ねました。東京大空襲・戦災資料センターを見学し、映画の舞台である上野の町をめぐり、戦争映画を一緒に鑑賞しました。

 2024年4月に撮影が始まる前、小八重さんは自ら希望して広島を訪れました。目の当たりにした原爆ドームや原爆資料館の展示に「こんなことがあったのか、と思いました。知らなかったことが、たくさんつまっていました」と振り返ります。

 全国公開が始まって3日目の10月18日、小八重さんは西川監督と一緒に、広島市内の映画館で舞台あいさつに臨みました。

 2年前に広島を訪れた時の思い出を語り、演じた「琴子」は好きな楽器を戦争でひけなくなった設定だったことから「この映画は音楽にも注目してほしい」とアピールしました。出演を機に「もっと身近な人を大切にしたいと思うようになりました。募金をしたり、電車で席をゆずったり」と話すと、客席から大きな拍手が送られました。

 映画は、一部刺激的な内容が含まれ、小学生(12歳未満)には保護者の助言・指導が必要な「PG12」に指定されています。

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