メダカは池や川の浅い場所で泳いでいるイメージがありますが、実際はどこまで深くもぐるのでしょうか。そんな実験が17日、奈良県橿原市の県立畝傍高校で行われました。【渡部直樹】
2年生の男子生徒3人が、学校近くの水路でつかまえたメダカや、店で買ったメダカ計12ひきを、水深10メートル66センチメートル、直径約7センチメートルの透明なチューブ型の特製の水槽で泳がせました。
多くのメダカはもぐる途中で引き返したり、浅い場所にとどまったりしましたが、水路からつかまえた2ひきが最終的に水槽の底付近までもぐり、その後しばらく泳ぐ姿を見せました。
共同研究者の日本女子大学の深町昌司教授(生命科学)によると、実験環境で深さ10メートル以上まで自発的にもぐったことが観察されたのは世界で初めてとみられます。これまでの研究でメダカは水深約500メートル相当の圧力にも、たえられることが分かっていましたが、自発的にどこまでもぐるのかは分かっていないといいます。
実験はもともと、深町教授が福井県敦賀市の湿地でメダカの生態を調べるために始めていました。「深いところにはもぐらない、イコール浅いところを探せばいい、という指針がほしかった」と、2025年に大学構内で複数回実験をしました。
結果、段階的に深くしていき、最終的には湿地の水深よりも深い、9メートルの水槽の底までメダカのほとんどがもぐりました。研究結果を公表すると、魚に興味を持っていた畝傍高校の生徒たちが興味を示し、教授が用いた水槽を延長した上で実験をしました。
2年生の城本大貴さん(17)は「こんなにもぐれるのなら、川の深いところに行ってもいいのに、浅いところで生活しているのが気になる。2ひきしか底まで行っていないので、さらに実験して調べてみたい」と話しました。
深町教授は実験には立ち会えませんでしたが、結果を聞いて「どうしてもぐるメダカと、もぐらないメダカがいたのか気になる。今後さらに実験をして確認したい」と話しました。
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