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 犬は人間の声と顔を結びつけて認識し、大人か子どもかを区別している可能性が高いとの研究成果を、大阪大学大学院人間科学研究科の千々岩眸特任研究員らがまとめました。犬と子どもが、より安全で良い関係をつくるための手がかりにしていきたいとしています。【堀菜菜子】

 これまで、犬が人間の感情を声と顔で一致させて認識していることは知られていました。しかし、年齢については分かっていませんでした。

 そこで今回の実験では、トイプードルやチワワなどの家庭で飼われている犬69頭に、50歳前後の女性と6歳の女の子の声だけをスピーカーで聞かせました。その後、顔をモニターに表示して、犬の反応を確かめました。

 その結果、声と顔が一致している場合は、一致していない場合よりも、犬がモニターを長く見つめる傾向がみられました。聴覚情報と顔写真の視覚情報を結びつけている可能性が考えられるといいます。

 特に子どもと一緒に暮らした経験のある犬は、女の子の声と顔が一致している場合は平均5・02秒見つめたのに対し、一致していない場合は2・59秒とかなり短くなりました。一方で、子どもと一緒に暮らした経験のない犬には、明確な傾向はみられませんでした。

 千々岩さんは「普段から子どもと接する機会の多い犬は、子どもの顔や声の特徴を学習しているのではないでしょうか。犬が人間社会をどう認識しているか理解する手がかりとなります」と話します。

 この研究成果はイギリスの科学誌「アニマル・ビヘイビア」に掲載されました。

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