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(CNN) 占領下にあるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸で、武装したパレスチナ人の男2人がイスラエル軍の検問所に発砲する事件があり、兵士2人が死亡した。これを受けイスラエル軍は23日、建物の取り壊しに着手し、一帯の住民を強制退去させる措置を取った。

現場はヨルダン川西岸の都市ヘブロン。イスラエル国防軍(IDF)によると、他にも兵士3人が軽傷を負った。

襲撃が起きたのは、2023年10月7日に発生したイスラム組織ハマス主導の襲撃以来、初となるイスラエル総選挙まであと4日というタイミングだった。ネタニヤフ首相は安全保障問題で強硬姿勢を打ち出しており、重要な試金石となりそうだ。

イスラエル軍は襲撃を受け、ヘブロンを「全面封鎖」すると発表。ネタニヤフ氏も、23日からヨルダン川西岸の全域を封鎖するよう指示したことを明らかにした。

だが数時間後、ネタニヤフ氏は全域封鎖の計画を縮小する方針に転じたとみられる。ヘブロンとハルフル周辺に「規制線」を導入し、他の地域にも対象を広げる可能性を検討すると発言した。

ネタニヤフ氏はまた、襲撃のあった地域から軍が住民を強制退去させ、「(地域の様相を)根本から変える」と表明。25年初めにジェニン、トゥルカレム、ヌールシャムス、アルファラの難民キャンプで使用した手法を用いる方針を明らかにした。当時の作戦では、パレスチナ人数千人が住む場所を追われ、地域全体から住民が退去を余儀なくされた。

イスラエル軍と国内諜報(ちょうほう)機関シンベトは共同声明で、ヘブロン周辺で数日がかりの対テロ作戦を開始したと発表した。

声明では「部隊は容疑者の取り調べを進めるとともに、テロリストの施設や武器を発見して解体するため、地域全体で正確かつ対象を絞った、徹底的な捜索を始めた」と説明。作戦対象地域は武装した男たちが活動していたエリアに限定されると付け加えた。

イスラエルの人権団体「ベツェレム」は、ヘブロンから「住民を強制的に立ち退かせる」計画を非難した。

ベツェレムの幹部は「イスラエルは次の犯罪を事前に予告している」と批判。「ネタニヤフ首相とカッツ国防相はヘブロンのパレスチナ人居住地区から住民を一掃する意向を宣言し、ヨルダン川西岸北部の難民キャンプで行った大規模な住民追放と破壊を繰り返す考えを示した」と指摘した。

イスラエル軍は23日午後までに、ヘブロンのファルシュ・アルハワ地区で建物の取り壊しを始めた。CNNが入手した映像には、イスラエル兵が集合住宅の住民に「退去まであと5分ある」と告げる様子が映っている。

ネタニヤフ氏は「ヘブロンのテロリストが拠点としていた地区でも、これと全く同じことをする。住民を退去させ、家を一軒一軒しらみつぶしに捜索して武器を撤去し、テロリストの施設をすべて摘発・破壊する」としている。

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