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 「大学3大駅伝」の初戦となる第38回出雲全日本大学選抜駅伝は12日、島根県の出雲大社正面鳥居前から、出雲ドーム前までの6区間45・1キロメートルで行われました。早稲田大学が大会新記録の2時間5分56秒で、2010年の大会以来、16年ぶり3回目の優勝を決めました。2~7位も大会新記録の超高速レースでした。

 前評判通りに早大が誇る「圧倒的な個」が、レースで輝きを放ちました。3連覇を狙った2位の国学院大学には1分近い大差をつけました。競技場の外の公道を走る「ロード」のエース・工藤慎作選手は、「力通りの走りを6人全員ができた」と胸を張りました。

 早大には、レース前に思い描いていたプランがありましたが、それを上回りました。花田勝彦監督は、アンカーを任せた工藤選手までに、トップとの差を20秒以内に抑えれば逆転できると考えていました。しかし、実際には後ろのチームに23秒のリードを作り、工藤選手にトップでたすきを渡すことができました。

 余裕を生んだのは1年生コンビの活躍です。2区で、本田桜二郎選手が6人抜きの区間賞、4区で新妻遼己選手が区間新記録の快走でトップに立ちました。新妻選手は「後ろに偉大な先輩が残っているので、安心して気楽に走ることができた」と感謝しました。

 力を残しながらの頂点奪還でした。今回は本田、新妻の2選手と並ぶ「令和の三羽ガラス」の一角であり、1年生世代をリードしてきた増子陽太選手を温存しました。本田選手は「さらに勢いを増していくと思うので、満足することなく練習に励んでいきたい」と言葉に力を込めました。名門復活へ期待を抱かせる開幕戦の圧勝劇でした。

 「大学3大駅伝」とは、10月の出雲大学駅伝と11月に名古屋・熱田神宮から三重・伊勢神宮までを走る全日本大学駅伝、そして年明けの1月2日と3日に東京と神奈川・箱根の間で行われる箱根駅伝のことです。

 今回の出雲大学駅伝では、3連覇を狙った国学院大が58秒差で2位となり、3位にはアメリカ北東部の名門私立大学8校からなる「アイビーリーグ」の選抜チームが入りました。今年1月の箱根駅伝で総合3連覇を果たした青山学院大学は11位でした。

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