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(CNN) ブルガリア沖で船舶がドローン(無人機)の攻撃を受け、乗組員11人が行方不明となっている。ブルガリア当局が明らかにした。これによりブルガリア政府がロシア大使を召喚する事態となっている。

ブルガリア当局の発表によれば、黒海で夜間に複数の商船が2度の攻撃を受けた。このうちギニアビサウ船籍の貨物船「HSディグニティー」が、ブルガリアのクラペツ村の東15カイリで沈没した。これを受け、緊急捜索救助活動が開始されたという。

行方不明の乗組員はシリア人とエジプト人と思われる。ブルガリア内務省はCNNに対し、13日午後現在も捜索は継続中だと述べた。乗組員16人のうち5人は既に他の商船が救助したという。

マルタ船籍ながら所有者の国籍がウクライナとなっている別の貨物船「チェルシー3」も、ブルガリアのビャラ沖を航行中に3機のドローンによる攻撃を受けた。

ブルガリア国境警備隊は、ウクライナ人7人とアゼルバイジャン人8人を含む同船の乗組員全員を救助したと発表した。乗組員の中には負傷者もいるという。当局によると、全員無事にバルナ港に搬送され、負傷者は治療を受けた。

ブルガリアの大統領と首相は領海付近での攻撃を強く非難し、ロシアの関与が疑われるとの見解を示した。

ブルガリアのラデフ首相は13日、ソーシャルメディアへの投稿で、特定の主体と攻撃を関連付ける明確な証拠は現時点で存在しないと示唆しつつ、論理的に考えればロシアの関与が有力になるとの見解を表明。「従って本日、ロシア大使を会談に召喚する」と述べた。

ロシア当局はこの事案について現時点でコメントを発表していない。CNNは、ブルガリアの首都ソフィアにあるロシア大使館にコメントを求めた。

ラデフ首相は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国と欧州連合(EU)に攻撃について通知し、航空・海上の監視および防衛の強化に向けた支援を求めていることを明らかにした。

EUのフォンデアライエン欧州委員長は声明で「黒海は、ロシアによるウクライナ侵攻の新たな戦線となった。これは容認できない」と強調。ロシアの関与への明言を避けつつ、今回の攻撃を非難した。

黒海にあるブルガリアの排他的経済水域内では先週にも、船舶2隻が海上および空中のドローンによる攻撃を受けた。ラデフ氏は当時、うち1隻が損傷したものの乗組員は全員救助されたと発表した。もう1隻は攻撃を受けて沈没し、乗組員10人の捜索活動は最終的に打ち切られた。

黒海での攻撃は、ウクライナが世界有数の穀物輸出国であることから、世界の食料安全保障に対する懸念も高めている。

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