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【10月10日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は9日、ロシアが大量の軽油(ディーゼル燃料)を供給することで合意したと発表した。11月の米中間選挙を前に燃料価格の引き下げを図る狙いで、ロシアに対する制裁を緩和した。

ロシアは2022年にウクライナに侵攻して以来、米国やその同盟国などから度重なる制裁を科されてきた。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、トランプ氏の決定を「パートナーにふさわしくない」「弱腰」だと批判した。

今回の合意は、生活費の高騰に対する有権者の不満が高まり、トランプ氏が率いる共和党が議会の支配権を失う可能性もある重要な選挙を数週間後に控える中で成立した。

米国とイスラエルによる攻撃を受け、イランがエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を封鎖した2月下旬以降、米国ではガソリンと軽油の価格が急騰している。

トランプ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領との協議後、ソーシャルメディアに「ロシアは直ちに30万トン以上の軽油を米国および世界市場に供給する」と投稿した。

ロシア大統領府(クレムリン)は、ロシアが「米国および世界市場に石油と石油製品を供給する用意があることを再確認した」と発表した。

トランプ氏によると、ロシアは11月に50万トン、その後100万トンを供給する予定で、さらに大量の供給も約束したという。

米財務省は9日、ロシア産軽油の世界市場への供給を2027年4月まで認める一時的な許可を出した。

ゼレンスキー氏は記者団に対し、「誠実な決定とは到底言えず、われわれのパートナーにふさわしくない。私の考えでは弱腰の決定だ」と述べた。

今回の合意は、ウクライナと米国の交渉担当者が9日、膠着(こうちゃく)状態にある戦争の打開を目指して米フロリダ州マイアミで会談する中で明らかになった。

米国のスティーブ・ウィトコフ特使は、双方が「冬を前にロシアとの戦争を沈静化させ、終結させるための方策について建設的な協議を行った」と述べた。

マイアミでの会談に先立ち、ウィトコフ氏と、トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏は先月、ロシア・モスクワとウクライナ・キーウを訪問した。米政府は、ほとんど進展が見られない和平交渉を再び前進させようとしている。(c)AFP

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