(CNN) ロシア政権寄りの軍事ブロガーで、SNSテレグラムのチャンネル「ルイバリ」の創設者でもあるミハイル・ズビンチュク氏が9日、旧ユーゴスラビアのモンテネグロで複数の関係者とともに拘束された。モンテネグロ当局が明らかにした。国外退去を命じられたという。
ルイバリは登録者150万人以上。ロシア大統領府のプロパガンダや偽情報を拡散しているとして、英米当局から批判を受けている。
ロシアによるウクライナ侵攻以降、政権寄りの軍事ブロガーは戦争支持の姿勢を維持したまま戦況を伝えており、ロシアのプロパガンダ機構を支える重要な歯車となっている。こうしたブロガーの多くはロシア軍内部に有力な情報源を持ち、他では得られない情報を入手できる立場にある。
モンテネグロのスパイッチ首相はズビンチュク氏の拘束について、ルイバリのネットワークが偽情報工作を通じて国内の「不安定化」を図る可能性があるとの情報を受け、身柄拘束に踏み切ったと説明した。
スパイッチ氏はX(旧ツイッター)に「モンテネグロは自国の利益を守っている。我が国の欧州における未来を脅かすことは誰にも許されない」と投稿した。
モンテネグロの地元メディアは、ズビンチュク氏と妻のほか3人が9日午前、沿岸部の町リサンで拘束されたと報道。その後、5人とも国家安全保障上の理由で国外退去を命じられたと伝えた。
ロシア国営RIAノーボスチ通信によると、ズビンチュク氏らは拘束を「解かれ」、「空港で搭乗便を待っている」状況だという。
ズビンチュク氏は「ウクライナの不安定化」や領土の一体性を損なう活動に関与したとして、昨年12月から英国の制裁対象になっている。
ウクライナ国防情報当局はズビンチュク氏について、ロシアのウクライナ侵略を支持する代表的な論客の1人と位置付けている。
英政府によると、ルイバリは「ウクライナ戦争の軍事分析を主に扱う信頼できるニュース媒体」を装いながら、ロシア政府の意向を受けてひそかに活動し、民主的な選挙への介入を試みていたという。
これとは別に米国も、ズビンチュク氏が2024年米大統領選への介入を試みたと非難している。
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