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【10月3日 AFP】イスラエルの中央選挙管理委員会は1日、極右イタマル・ベングビール国家治安相がX(旧ツイッター)に投稿した動画について、選挙用プロパガンダに該当し、選挙法に違反したとして罰金の支払いを命じた。

次期政権で国防相就任を目指すベングビール氏は、イスラエルの刑務所でパレスチナ人受刑者と対峙(たいじ)する自らの姿を撮影した動画を頻繁に投稿してきた。最新の動画は、有罪判決を受け服役しているイスラム組織ハマスの幹部、ハッサン・サラメ受刑者に対し、「殺してやりたい。死刑にしてやりたい」と脅迫する内容だった。

選管は1日の決定で、ベングビール氏に対し動画の削除を命じるとともに、動画について異議申し立てを行った人権団体に対し、それぞれ1万シェケル(約51万円)を支払うよう命じた。

AFPが確認した決定文書によると、選管は動画の内容ではなく、動画を公開することによって10月27日に実施されるイスラエル総選挙に向けた選挙運動を行い選挙法に違反したとして、ベングビール氏を処分した。

選管は、「当該動画は選挙用プロパガンダとみなされる」とした上で、制作に「公金が使用されたことが立証された」と説明した。

異議申し立てを行った人権団体の一つ、「イスラエル拷問防止民衆委員会(PCATI)」は2日、声明で選管の決定を歓迎。

PCATIの法務ディレクターを務めるメラブ・ベンゼエブ氏は、「選管の相次ぐ裁定により、ベングビール国家治安相が刑務所をあたかも自身の私有地であるかのように扱い、自身の選挙プロパガンダの一環として受刑者に屈辱を与える行為に歯止めがかかることを期待する」と述べた。

ベングビール氏は9月、Xでこの動画を公開した。現在は削除済みだが、既にネット上に拡散している。

問題の映像には、1996年にイスラエルで起きた襲撃事件をめぐり複数の終身刑を受けて服役中のサラメ受刑者とベングビール氏が対峙する場面が映っている。

ベングビール氏は痩せこけ、髭が長く伸びたサラメ受刑者に向かって、「お前を殺してやりたい。死刑にしてやりたい」と述べた。

ベングビール氏は動画に添えたキャプションに、「国家治安相として、私は彼の生活を地獄へと変える政策を推進してきた。そして神の加護のもと、防衛相に就任した暁には、彼のような人殺しのテロリストどもを処刑するために行動する」と記していた。(c)AFP

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