(CNN) 米メジャーリーグサッカー(MLS)のコロンバス・クルーは、女性審判に対する「身体的虐待と性差別」に当たると審判協会が判断した試合中の出来事を受け、リザーブチームのヘッドコーチを務めていたフェデリコ・イグアイン氏を解任した。
2025年1月に同クラブのリザーブチーム、クルー2のヘッドコーチに就任したイグアイン氏は、最近行われたMLS NEXT Proの試合で女性審判の手を握り、離すことを拒んだうえ、審判に対して「忘れるな、これは男のスポーツだ」と発言した。
MLS NEXT Proはこの事案を調査。イグアイン氏に2試合の出場停止処分を科したが、その後所属するコロンバス・クルーが同氏を解任した。
クラブのゼネラルマネージャー、イッサ・タール氏は22日に発表した声明で、イグアイン氏について「今週の話し合いと、過去1カ月間についてさらに評価した結果、当クラブがチームのリーダーに期待する基準を満たしていないことが明らかになった」と述べた。
クルーがイグアイン氏を解任する前の20日、米国とカナダのプロサッカー審判を代表するプロフェッショナル・サッカー・レフェリーズ・アソシエーション(PSRA)は声明を発表し、MLS NEXT Proが当初科した出場停止処分の長さを批判。「適切なメッセージを送るには到底足りない」と主張した。
CNN Sportsはコメントを求めてMLS NEXT Proに連絡を取った。
「男性のヘッドコーチが女性審判に対して、意図的な身体的虐待と性差別に当たる二つの行動を取った――彼女の手を握り、3回やめるよう言われた後も離すことを拒んだ」とPSRAは説明。「この身体的な威圧行為は、審判に対する侮辱的かつ性差別的な発言、『忘れるな、これは男のスポーツだ』によってさらに悪質なものとなった」と付け加えた。
「女性はこの競技のあらゆるレベルをより良いものにしている。それを証明するために、威圧や侮辱的な発言に耐えなければならないはずはない。我々の女性審判は世界の舞台でその卓越性を証明してきた。彼女たちは他のすべての審判と同じ敬意、尊厳、そして安全な労働環境を受けるに値する」(PSRA)
選手時代のイグアイン氏は長いプロキャリアの中でクルーの試合に210試合出場。59ゴール、51アシストを記録した。レアル・マドリードやナポリといった名門クラブに所属し、アルゼンチン代表でも活躍したゴンサロ・イグアイン氏は実の弟に当たる。
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