【9月21日 AFP】パキスタンの少女ザラ・シャーさん(仮名、17)は、コンピューターゲームをプレイしていた最中に見知らぬ人物の標的となり、会話に引き込まれた結果、恐ろしいオンライン上の性的搾取にさらされることになった──。
国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が今月発表した報告書によると、パキスタンではここ1年で、推定約150万人の子どもや若者がオンライン上で性的虐待を経験した。シャーさんもそのうちの一人だ。
シャーさんは「オンラインゲームをしながらチャットをしているうちに、相手とは友達のよう(な関係)になった。そのうちに相手が会いたいと言い出すようになり、そして私の裸の写真を要求するようになった」と話す。
また「要求を拒否したら、今度はネット上で私の家族を見つけ出して、私たちが会話していたことをばらすと脅してきた」と続けた。
ユニセフの報告書によると、12~17歳の被害者を対象としたケースでは、加害者の約85%が被害者の知人だった。
世界各国の状況を調査した報告書の筆頭著者であるダニエル・カルデフェルト氏はAFPに対し、「虐待は、フレンドリーな会話やゲームでの交流、プレゼントやお金、恋愛感情を抱かせるような言葉から始まることがある」と指摘する。
また「加害者はソーシャルメディアで見つけた情報を使い、何か月もかけて信頼関係を築くこともある」と説明した。
ユニセフの報告書によると、イスラム教徒が多数を占めるパキスタンでは、被害者の71%が誰にも相談できずにおり、調査に応じた被害者で警察や相談窓口、ソーシャルワーカーなどの公的機関を通じて虐待を報告した者は一人もいなかった。
被害者らが沈黙を守った主な理由は、社会的烙印(スティグマ)や羞恥心、そして家族や社会の反応に対する恐れだった。
東部ラホールに拠点を置く子ども支援団体「PAHCHAAN」のメヘク・ナイーム代表は、「報告された虐待の約44%は完全にオンライン上で行われており、スナップチャットやワッツアップといったアプリでの被害が多い」と説明した。
保守的な社会において、少女らはセクストーション(性的脅迫)に直面するリスクが高まる可能性があり、また外出できなくなることや学校中退につながることもある。
ザラさんにとって、家族に暴露されるという脅迫は、沈黙を守るのに十分なものとなった。
「学校に行かせてもらえなくなったり、外出させてもらえなくなったりしたかもしれない。それでも、声を上げるよりも、静かにしている方がマシな選択肢に思えた。毎日、不安で押しつぶされそうだった」と当時の状況を話した。
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