【9月18日 AFP】イラン外務省は17日、ドイツのアクセル・ヴィルヘルム・ディットマン駐イラン大使を呼び出し、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相による最近のイラン批判を含む「不適切な発言」に抗議した。
メルツ首相は15日、ドイツを訪問したイラク首相との会談後の記者会見で、イランに対しエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の封鎖を解除し、中東各地の武装勢力(代理勢力)への支援を停止し、「軍事的な核開発計画」を放棄するよう要求した。なお、イラン側は軍事的な核兵器開発計画を一貫して否定している。
イラン外務省は声明で、「ドイツの高官たちによるイランに対する不適切な発言、および在イラン・ドイツ大使館による特定の介入主義的な行動を受けて」、ディットマン大使を呼び出して抗議したと発表。
同省のアリレザ・ユセフ西欧局長はディットマン大使との会談で、メルツ首相の発言を拒絶し、「中東およびイランに関する問題に対するドイツの不当かつ破壊的な姿勢に対し、イラン・イスラム共和国の強い抗議を伝達するとともに、この姿勢を是正する必要性を強調した」と述べた。
イラン外務省のエスマイル・バガイ報道官は16日、メルツ首相が「意図的に歪曲(わいきょく)された」ナラティブを提供していると非難し、この戦争を始めたのはイランに攻撃を仕掛けた米国とイスラエルだと指摘した上で、「ドイツは誰が見ても間違っている側を非難するのに必要な本当にわずかな正義感や勇気さえ示さなかった」と不満をあらわにした。
イラン外務省がドイツ大使を呼び出すのは、2025年6月にイスラエルとイランの間で起きた「12日間戦争」をめぐるメルツ首相の発言に抗議して以来となる。
メルツ首相は当時、「12日間戦争」について、イスラエルが「全人類のために汚れ仕事を引き受けている」と主張し、「われわれもこの政権の犠牲者だ。このムッラー政権(イラン政権)は世界に死と破壊をもたらした」とイランを批判した。(c)AFP
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