(CNN) 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は16日、カナダをEU初の「準加盟国」として迎える構想を提案した。これに対しトランプ米大統領からは、新たな関税を課すとの脅しが出ている。
今回の動きの目的は米国との貿易摩擦が激化する中、双方の経済を強化することにある。しかしトランプ氏は16日、EUとカナダの新たな合意を「敵対行為」とみなした場合、米国はEUに対して「重い関税」を課す可能性があると明らかにした。
トランプ氏は記者団に、「善意に基づいているのであれば構わない。悪意に基づくものなら、欧州に極めて重い関税を課すことになる。それは可能性としてあり得る」と語った。
カナダは現在、最大の貿易相手国である米国と貿易戦争のさなかにあり、EUに接近する取り組みは一段と緊急性が増している。
トランプ氏はカナダを米国の51番目の州にすることも繰り返し要求しているが、カナダのカーニー首相は断固拒否する姿勢だ。
カーニー氏は今回、フランスのストラスブールで行われたフォンデアライエン氏の一般教書演説にゲストとして出席。フォンデアライエン氏は演説で「この新しい世界において、我々は早急にパートナーシップを再構築し、強靱(きょうじん)さと民主主義を追求するグローバルな連合を築く必要がある」との認識を示した。
「手短に言えば、我々はカナダとの関係を可能な限り高いレベルに引き上げたいと考えている」(フォンデアライエン氏)
カーニー氏もEUとの関係緊密化に意欲的だ。13日には、カナダは「EUとの独自の連合」を追求すると表明。今年、スイスのダボスで行った演説では、「世界秩序の断絶」の中で「ミドルパワー(中堅国)」が協調して行動する必要性を強調し、メディアの注目を集めた。
こうした背景はあるものの、フォンデアライエン氏は16日、カナダと力を合わせるという判断は「他の国に対抗するパートナーシップではなく、互いの強みを高め合うためだ」と強調した。ただしEUも過去1年間、トランプ氏による同盟国への関税措置の標的になっている。
「準加盟」が具体的にどのような要素を伴うのか、EUのすべての加盟国がこの計画を支持しているのかは不明だ。
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