ロンドン(CNN) 1997年に死去した英ダイアナ元妃の弟チャールズ・スペンサー氏が出版予定の回顧録の中で、ダイアナ元妃の死亡から数日後、元夫のチャールズ国王(当時は皇太子)が「彼女のことはすぐに忘れる」と言い放ったと回想している。英紙デイリー・メールが16日、回顧録の一節を引用して伝えた。
スペンサー氏によると、ダイアナ元妃は息子のウィリアム王子(現皇太子)とヘンリー王子が自分の葬儀に参列することを望まないだろうと電話で伝えたところ、チャールズ国王は「怒りをぶちまけた」という。
ダイアナ元妃は1997年8月、パリでパパラッチに追われて事故死した。当時15歳だったウィリアム王子と12歳だったヘンリー王子は数日後、葬儀に参列した。
スペンサー氏の主張に対してバッキンガム宮殿は、強い口調で反論する異例の声明を発表。スペンサー氏が悲しみのために理性を失っているとの見解をほのめかした。
「我々は原則として書籍についてはコメントしない。だが姉を失った悲しみは、たとえ長い年月がたっていようと、理性を曇らせ、判断力に影響を及ぼし、他人には理解できない形で記憶を染めてしまい得ることを、国王は心にとめている」
スペンサー氏の回顧録「スワン・ソング」発行元のペンギン・ランダム・ハウスはCNNの取材に対し、引用部分に間違いがないことを確認した。デイリー・メールは17日から始まる連載の一環として、内容を抜粋して掲載する独占権を獲得したといい、同書を「衝撃的」と形容している。
回顧録は来週出版される予定。英王室を激しく批判する内容が含まれていると思われる。
スペンサー氏はチャールズ国王との電話でのやり取りについて、こう記している。
「チャールズ皇太子は、私に口をはさませないまま怒りをぶちまけ続けた。そして止まった」「この沈黙は、自分を取り戻そうとしている証だと思った。しかしそれから、ダイアナに対して鬱積(うっせき)させていたであろう侮蔑の念と、世界が彼女の死にこれほど打ちのめされたことに対する驚愕(きょうがく)の念を、電話越しに吐き出した」
「『安心しろ』と彼は吐き捨てた。『我々はすぐに彼女のことなど忘れてしまう!』」「私は『あなたのその言葉が信じられません』と静かに言い、電話を切った」
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