【9月12日 AFP】フランス南西部トゥールーズの裁判所は10日、息子の担任を務める女性教師(58)に対し「斬首する」と脅迫したフランス国籍のイスラム教徒の男に対し、拘禁6月の実刑判決を言い渡した。
フランスにはイスラム過激派に教師が斬首された前例がある。2020年、授業でイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を生徒に見せた歴史・地理教師のサミュエル・パティさんが、ロシア・チェチェン共和国出身のイスラム過激派の男(当時18)に斬首された事件だ。
男は先週、南西部ルフォーガの学校に通う9歳の息子が素行不良から別のクラスに移されたことを受け、学校の駐車場で担任教師に詰め寄った。
男は担任教師に対し斬首すると脅迫しただけでなく、校内へ侵入し校長の前でも脅迫行為に及んだ。
10日に行われた公判で、弁護人は犯行の「重大性」を認める一方、裁判所に対し「(男の)イスラム教徒としての宗教的信念を考慮に入れることなく」、「1人の父親として」裁くよう求めた。
裁判所は男に対し、直ちに刑期が開始される拘禁6月の実刑判決を言い渡した。
検察側が求刑していた電子監視付き在宅拘禁6月を上回る判決となった。
ファブリス・リーブ裁判長は、男による脅迫について「極めて不穏なもの」であり、「不幸にもフランスの全国民の記憶に残り続けている事件(パティさん殺害事件)を想起せずにはいられないものだ」と指摘した。
男は刑期満了後6か月以内に外国人がフランスに長期滞在したり国籍を取得したりする際に受講を義務付けられている「市民教育コース」を修了しなければならないほか、担任教師への接触と校内への立ち入りを3年間禁止される。
男は公判中、自身の発言の「重大性を認識していなかった」と述べ、謝罪した。
自身について「過保護な」だけで、「根っから暴力的な人間ではない」と釈明した。
担当弁護士によると、担任教師は「深刻な精神的ショック」を負い病気休職中であり、現場に復帰できるかは分からないという。
同弁護士は「彼女は私に『こんなことのために教員になったわけではない』と語っていた」と述べた。(c)AFP
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