(CNN) あれから25年。2001年9月11日のことを覚えている世代の人々は、超高層ビルに旅客機が突っ込んで崩壊する映像を改めて見返しながら、あの惨状を振り返っている。使っているのはほとんどが、当時存在していなかった端末やサービスだ。
だがそれ以上に印象的な現象として、それよりも若い世代が初めてあの映像を目にしている。
元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏は、「1億人以上の米国人は、若すぎてあの日を覚えていない」と語った。
そうした若者の中には、YouTubeやTikTokといった動画サイトに投稿された断片的な映像を通してあの時の恐怖を知る人もいる。
そうすることで、VHSビデオや固定電話の時代に逆戻りしたような感覚になることもある。だがそれは、惑わされるような、だまされているような感覚でもある。前後関係がほとんどない状況で、この悲惨な歴史の記録と空虚な陰謀論とを区別するのは難しい。
きっかけはさまざまだ。信頼性が高い(そして被害者に配慮した)ものもあれば、そうでないものもある。個人的にはドキュメンタリーから入ることを勧めたい。ワールド・トレード・センター(WTC)の英雄となった消防士たちの貴重な映像を盛り込んだ映画「9・11」はCNNで配信している。
大手放送局各社も、25年目となる9月11日に合わせて新しい映像を公開している。
視聴者の関心も高い。新しいドキュメンタリー番組「ターニング・ポイント: 9・11が生んだ世代」は先週、ネットフリックスで視聴数が2番目に多かった。
グーグルでは「消防士は階段を何段上ったの」「ハイジャック犯は誰」などの検索が増えている。これは報道機関が資料映像を再公開するきっかけにもなるだろう。
既にそうしているメディアもある。CBSのニュース番組「60ミニッツ」はこの1週間ずっと、過去の9・11関連番組の映像をSNSに投稿している。ヒストリーチャンネルは、生き延びた人たちのインタビューを再放送している。この出来事はもう、歴史なのだ。
だが同時にあの映像は、事実と虚偽の境界がどんどん薄れているSNSの混沌の中でも配信されている。
Xやインスタグラムの正体不明アカウントや匿名アカウントはこの節目の日に乗じて(付け込んでいると言えるものもある)古いテレビ映像や追悼の言葉を投稿しているが、中にはあり得ないような嘘(うそ)や臆測が入り混じるものもある。
たとえ9・11関連の事実を淡々と伝える投稿であっても、コメント欄はおぞましい陰謀論であふれ返っていることも多い。
真実はそこにもある。しかし大抵は検索して見つける必要がある。
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