(CNN) ウクライナ首都キーウにある情報機関ウクライナ保安局(SBU)の本部が4日、ロシアのドローン(無人機)攻撃を受けた。主要な政府施設への直接攻撃は異例で、ウクライナの防空網の深刻な不備が浮き彫りになった。
SBUの建物が攻撃を受けたのは、4年半続く紛争で初めて。これに先立つ数日、ロシアはほぼ絶え間なくキーウを空から攻撃していた。
当局によると、今回の攻撃で12人が負傷し、救急隊が現場に駆けつけた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ドローンは建物内にあるSBUのポクラド長官代行の執務室を直接狙ったものだと指摘。SBUはその後、ポクラド氏は無事で、けがはないと明らかにした。
ゼレンスキー氏は「ポクラド氏に対し、準備が整い次第、ロシアへの適切かつ具体的な、そして可能なら今回の攻撃と同等の対抗措置を取るよう指示した。ウクライナ軍が反撃を支援する」としている。
キーウはここ8日間にわたって攻撃にさらされており、市中心部の複数の建物に加え、郊外の倉庫や工場も攻撃を受けている。
先月からほぼ連日の攻撃が始まって以来、キーウ市内や周辺のキーウ州で少なくとも53人が死亡、134人が負傷した。
しかし、SBUに対する今回の攻撃は事態の重大なエスカレーションとなる。深刻な迎撃ミサイル不足にあえぐウクライナ政府が、ロシアの攻撃から主要施設をいよいよ守り切れなくなっている現状の表れだ。
ここ数日の攻撃の大半は、ジェットエンジンを搭載したドローンによるものだった。
ジェット推進ドローンは最大時速500キロで飛行して、ウクライナの防空網をかいくぐる。スピードが速すぎてウクライナの移動火力部隊では対応できないことから、地対空ミサイルか戦闘機で迎撃するしかないが、どちらもウクライナでは供給量が極めて限られている。
ロシアは戦争開始以来、ウクライナの政府庁舎を狙った攻撃を行っており、キーウに対して定期的に大規模航空攻撃を仕掛けてきた。政府庁舎への着弾は過去にも数件あったものの、これほど重要な目標に対する白昼の攻撃に成功したことはなかった。
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