(CNN) ウクライナの首都キーウの小児病院へのミサイル攻撃を命じたとしてウクライナ側から非難されているロシアの将軍が3日、ロシア西部で銃撃されたと報じられた。
ロシア連邦捜査委員会は、サラトフ州エンゲリスで3日に軍人が数発撃たれた事件について、殺人未遂として捜査を開始したと発表した。
同委員会はこの人物の氏名を公表していないが、ロシアのSNSテレグラムの複数のチャンネルは、被害者がロシア航空宇宙軍・長距離航空隊の第22重爆撃機航空師団長、ニコライ・バルパホビチ少将だと広く伝えている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は後に、定例の演説の中でこの攻撃に言及。ロシアを念頭に「我々も非対称的な作戦を実行して対抗する」と述べた。
さらに「ロシアの犯罪者たちは隠れてなどいない。必ず見つけ出されるだろう。そして今日、サラトフ州での出来事が、その事実を改めて裏付けることになった」と付け加えた。
エンゲリスは、ロシアの戦略爆撃機部隊の拠点となっている。部隊に配備されているTu95MSやTu160といった機体はウクライナへの長距離巡航ミサイル攻撃に使用されている。
バルパホビチ氏は、2024年7月にキーウのオフマトディト小児病院に対してミサイル攻撃を命じたとして、ウクライナから告発されている。
この攻撃により3人が死亡し、数十人が負傷した。死者のうち1人は子どもで攻撃により負傷し、数日後に亡くなった。また集中治療室(ICU)、腫瘍(しゅよう)・外科病棟、中毒・外傷センターなど、同病院の複数の部門が損傷または破壊された。
バルパホビチ氏はまた、24年の事案における関与を理由に複数の国並びに欧州連合(EU)から制裁を科されている。
ウクライナは今回の銃撃について公式なコメントを出していないが、バルパホビチ氏は最近、同国当局の監視対象となっていた。
ウクライナ保安庁と検事総長は3日前、同氏を戦争犯罪の容疑で正式に訴追した。同氏が指揮下の長距離航空部隊に対し、前出の病院に向けてKh101空対地巡航ミサイルを発射するよう命じたとしている。
ロシアの捜査委員会は当該の軍人が攻撃を生き延び、病院に搬送されたと発表した。地元メディアの報道によると、この軍人は顔と胴体を撃たれた後、治療のためにモスクワへ空路搬送されたという。
ロシアではここ数年、軍の有力者を標的とした暗殺とみられる事件が相次いでいる。ロシア政府はこれらの殺害事件についてウクライナの関与を指摘しているが、ウクライナ側が公式に関与を認めたことは一度もない。
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