(CNN) ネパールと中国の国境地帯を襲った洪水で、両国の救助隊は被災地での救助活動を再開した。複数の当局者が明らかにした。土砂崩れによって形成されたせき止め湖が氾濫し、洪水再発の懸念が高まったことから、救助活動は一時中断されていた。
ネパール側の被災地を捉えた空撮映像には、新たに形成された二つ目の湖が確認できる。
災害対策当局によると、26日の洪水による死者は、ネパール側で少なくとも579人に達した。外国人を含む1900人以上の行方が今も分かっていない。
遠隔地の一部にはまだ、緊急救助隊が到達できておらず、死者数は今後さらに増えると見込まれている。
現在の状況は以下の通り。
●中国国営新華社通信によると、中国側では少なくとも7人の死亡が確認され、554人が行方不明となっている。チベット自治区での死者数については情報が乏しい。中国のSNS検閲体制に阻まれ、現地で撮影された映像が各プラットフォームで遮断されている様子だ。
●ロイター通信は、ネパール災害管理当局の匿名の職員の話として、当局は地滑りによって形成された二つの湖を注視していると報じた。一つ目の湖では水が引きつつあるが、二つ目の湖は規模が拡大している。新たな降雨も予想され、表面積で一つ目の湖を上回りそうだ。
●今週末の天候も懸念される。モンスーンの影響で今後数日間、被災地全域で嵐が発生し続ける見込みだ。
●赤十字によると、鉄砲水の被害を受けた人は少なくとも9万3000人。国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のネパール代表、デビッド・フィッシャー氏は、今回の災害で数千棟の家屋が破壊されたと明らかにした。
●米国務省の報道官によると、米国人約90人の行方が依然として分かっておらず、5人が避難した。報道官によると、米国は食糧を含む支援物資をネパールに送る方針で、物資を積んだ最初のトラックがすでに現地に向かっているという。
●ネパールの緊急対応センターとして機能している兵舎の外には、絶望感や悲痛な気配が色濃く漂っていた。行方不明になっている大切な人の名前や生年月日を記した紙片が、何枚もテープで貼り付けられていた。ネパールの首都カトマンズにあるトリブバン大学附属病院の外でも、行方不明者の登録が急増している。
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