【8月28日 AFP】英国の経済学者ティモシー・アッシュ氏は27日、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を同列視したことで、侮辱罪の容疑でトルコ検察の捜査対象になっていたが、捜査が打ち切られたと明らかにした。
アッシュ氏はX(旧ツイッター)で、トルコのリゾート・ボドルムで開催された金融関連の会合に言及し、「ボドルムでの発言をめぐるトルコ当局の捜査が打ち切られたとの通知を受けた。当局が捜査した結果、容疑には根拠がないことが確認された」「立件見送り、これで幕引きだ。以上」と投稿した。
これに先立ち、トルコの民営デミルオレン通信(DHA)は、イスタンブールのバクルキョイ地区検察庁が「会合での発言が大統領侮辱罪に当たる可能性がある」としてアッシュ氏の捜査を開始したと報じていた。
DHAは具体的な発言内容には触れなかったが、トルコメディアはアッシュ氏がエルドアン氏をネタニヤフ氏と同列視したと伝えた。
会合の動画には、アッシュ氏が「ソシオパス(社会病質者)の指導者」について言及する中でネタニヤフ氏とエルドアン氏の名前を挙げた直後、「おっと、今の発言は忘れてくれ。撤回する。撮影を止めてくれ」と発言を撤回する場面が映っていた。
アッシュ氏はAFPの取材に対し、「チャタムハウスルール(会議で得た情報を外部で自由に使える一方、特定のコメントをした人を明らかにすることはしないという行動規範)が適用される会合での発言であり、すぐに撤回した言い間違いだった。動画を見れば分かる」と説明していた。
また、アッシュ氏はXで「エルドアン氏とトルコはパレスチナ自治区ガザ地区とパレスチナ人のために勇敢に立ち上がっている。ネタニヤフ氏とは比べ物にならない」とも釈明した。
トルコ検察は公式にコメントしていない。
トルコ当局は近年、エルドアン政権やその価値観に批判的だとみなした人物に対する取り締まりを強化している。ミュージシャンや芸術家からジャーナリスト、政治家に至るまで、大統領侮辱罪の容疑で捜査を受けた人物は数万人に上る。
今年7月にも、人気コメディアンのデニズ・ゴクタシュ被告(32)が大統領侮辱罪の容疑で起訴され、勾留された。(c)AFP
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