(CNN) 英国が機密技術の公開を容認し、英仏で共同設計した巡航ミサイルのウクライナでの製造を可能にする方針であることが分かった。ロシア領内数百キロメートルにわたる射程で攻撃力の強化を図るウクライナにとって、大きな追い風となる。
フランスとウクライナは、英国で「ストーム・シャドー」と呼ばれる空対地巡航ミサイル「SCALP」について、ウクライナ国内での生産ラインを年内に設立することを目指している。24日に発表されたミサイルの英国製部品に関する情報の機密解除は、この目標達成に向けた重要な一歩になる。
欧州の兵器メーカーMBDA社が製造するSCALPは、通常弾頭を搭載した長射程の深部打撃兵器。これまでウクライナは輸入版のSCALPを駆使し、堅固な標的に対する攻撃を成功させてきた。これらのSCALPは2024年11月、ロシア領内の標的に対して初めて発射された。
米戦略国際問題研究所(CSIS)のミサイル脅威プロジェクトによると、ターボジェットエンジンを搭載したこのミサイルは最大射程550キロメートルで、400キログラムの高性能貫通弾頭を搭載できる。
発射後は全地球測位システム(GPS)、地形参照航法(TRN)に加え、「赤外線シーカーと自動目標認識アルゴリズム」を組み合わせることで、あらゆる気象条件下での高い精度を実現すると、CSISは説明する。
SCALPはウクライナのSu24またはミラージュ2000戦闘機から発射され、飛行中は地形に沿って低空飛行することで防空網を回避しようとする。
ウクライナがSCALPを使用する場合は、司令部壕(ごう)のような地下に埋設された軍事施設が標的になるとみられる。軽量なドローン(無人機)でこうした標的を攻撃するのは難しい。ウクライナはこれまで、ドローンによって石油精製所や倉庫といった地表に露出した目標を攻撃してきた。
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