手でにぎった時の独特の感触を楽しむおもちゃ「スクイーズ」が、日本をふくむ世界各地でブームとなっています。7月にはアメリカの新聞ニューヨーク・タイムズもその人気ぶりを特集したほどです。一方、安全基準を満たさない商品の事故も相次ぎ、各国で安全性が心配されています。【バンコク・国本愛】
タイの首都バンコクのチャイナタウンにある卸売り街「サンペン市場」。おもちゃや雑貨の店が軒を連ねる通りには、パンなどの食べ物や動物の形をした色あざやかなスクイーズがずらりと並びます。
10年以上前からスクイーズをあつかう専門店「Chawa」のオーナー、ギブさん(40)によると、タイでは今年に入ってから人気が高まり、6~7月にピークをむかえました。一時は店内に入りきらないほどの客が殺到したといいます。
スクイーズには、発泡ウレタンなどのスポンジ素材やジェルなどが使われています。にぎったり、つぶしたりした時の感触や、形が変化する様子を楽しみます。
一方、各国で安全性が心配されています。
タイ当局は今月2日、サンペン市場を立ち入り調査し、安全基準を満たしていないスクイーズ約2万個を押収したと発表しました。イギリスのBBC放送によると、イギリスでも有害物質が一部の商品から検出され、回収を呼びかけました。
「加熱」による事故も相次いでいます。アメリカやヨーロッパのメディアによると、アメリカでは1月、9歳の男児が電子レンジで加熱したところ、スクイーズが破裂してジェルが飛び散り、顔や手に重いやけどをしました。
イギリスの小児病院でも過去8か月間で6人が同じような事故で治療を受けました。中には皮膚移植が必要になったケースもあったといいます。アメリカでは、高温の車内などに放置されたスクイーズが破裂し、子どもがやけどをした事故も続いています。
一連の報道は、安全基準を満たした商品を売る店にも影響しています。ギブさんは「うちの商品は基準を満たしているが、最近はネガティブな報道の影響もあり、売り上げがピーク時の半分以下になった」と話しました。
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