パンが本場のフランス・パリで日本の「おにぎり」が新たなブームになっています。専門店も急増していて、お昼時には行列も…。その人気の秘密を取材しました。
記者
「パリの中心部なんですが、かなりの行列ができています。みなさんのお目当ては、おにぎりです」
連日行列ができる、おにぎり専門店。一日に2500個以上が売れるといいます。1番人気はスパイシーチキン。
来店客
「もうずいぶん前からここに通っています。手軽だし、美味しいし、安いので」
レストランでのランチの相場がおよそ2700円というフランスで、おにぎりは1個500円ほど。安さに加え、どこでも簡単に食べられる手軽さもあって人気に火がつきました。
今年、フランスの代表的な辞書に『Onigiri』が新語として掲載されるなど、現地の食文化にも浸透しつつあります。
パリにはこんなおにぎり専門店も。フランス人店主が営み、「梅ゆかり」といった定番に加え、「うなぎ」など季節に合わせたスペシャルメニューを入れた5種類のおにぎりを販売。客にはその彩りが親しまれているといいます。
店主 ジル・オリオールさん
「フランスには『まず目で食べる』という、ことわざがあります。味はもちろんですが、見た目の美しさが選んでもらう最初のポイントです」
新潟産の米など、食材の多くは日本から取り寄せたもの。円安の影響について聞くと、「輸送費の高騰」もあって、そこまでの恩恵はないといいます。
おにぎり専門店がしのぎを削るパリ。日本から進出する新たな店も…。
「トゥーフィンガー(2本指で)。イエス、イエス」
オープン5日前。日本人の店主が現地スタッフにおにぎりの握り方をレクチャーしていました。
店主 橋本信伍さん
「海苔を引っ張ってこうする。トゥーフィンガー、ノットスリーフィンガー」
東京でおにぎり店を経営する橋本信伍さん。こちらは海外1号店で、構想から1年半、熱波の影響を受け、準備が遅れるなどトラブルを乗り越えながらも、ここまでこぎつけました。
店主 橋本信伍さん
「海苔がしっかり巻けていれば、すごくきれいに見えるから」
この店ではパリで定番の「作り置き」ではなく、注文を受けてから目の前で握るのが売りだといいます。
店主 橋本信伍さん
「カウンターで、直接一人一人のお客さまにおにぎりを渡すっていうのが一番いいところかなと思って、こういう形を選んだ」
そして迎えたオープン初日。カウンター席の客は職人の手さばきを食い入るように見つめます。
来店客
「目の前で料理人が作っているのを見るのはとても楽しいです」
パンの本場で広がる、おにぎり文化。その存在感は今後も増していきそうです。
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