(CNN) アナ・マリア・サアベドラ・カイセドさんは、何時間も瓦礫(がれき)の下に横たわっていた。腕の負傷と骨盤の骨折に苦しみながら。ようやく救出された時、カイセドさんを待ち受けていたのは、家族の中で唯一の生存者という過酷な現実だった。
8月10日、マグニチュード(M)7.4の地震がコロンビア西部を襲った時、カイセドさん一家は、最も被害の大きかった都市の一つ、カリのアパートにいた。
現場での捜索救助活動は直ちに開始され、数日間続いた。家族や友人たちは街に出て助けを求め、救助活動にボランティアとして参加した。
三つ子のアナ・マリアさん、ソフィアさん、イザベラさん、父親のジャイルさん、母親のヴィッキーさん、そして叔父のディエゴさんは、その後数時間から数日のうちに瓦礫の中から引き上げられた。
両親は最期の瞬間に抱き合ったままの姿で発見された。ソフィアさんとディエゴさんも亡くなっていた。三つ子のいとこに当たるカミラ・マルティネス・シエラさんによると、イザベラさんの遺体は瓦礫の中から最後に引き上げられたという。
生き残ったアナ・マリアさんのために親族が立ち上げた募金サイト「ゴーファンドミー」の活動には、すでに数千件の寄付が集まっている。サイトページの記述によればアナ・マリアさんはすでに手術を受けたが、完全に回復するまでにはここから長い時間がかかるという。
マルティネス・シエラさんは14日のインスタグラムへの投稿で、「今こそ、いとこのアナのために皆で力を合わせ、支え合う時だ。どんな小さな支援、祈り、寄付、そしてシェアも、すべて力になる」と書き込んだ。
親族によると、三つ子の姉妹は最近大学を卒業し、一緒に働いていたという。
マルティネス・シエラさんは親族との思い出を、皆で集まった時の写真や動画などで偲んだ。
ある写真には、家族全員が白い服と黒い帽子を身に着け、プールサイドで満面の笑みを浮かべている様子が写っている。別の写真には、夜の焚き火を囲んで集まる様子が写っている。
「まさか、これらの写真をこんなにも違った視点で見ることになるなんて、思いもよらなかった」と、マルティネス・シエラさんは語った。
今回の地震ではサアベドラ・カイセドさん一家を含む少なくとも294人の死亡が確認された。コロンビア国家災害リスク管理庁によると、さらに320人が行方不明、約4000人が負傷した。
1万2000戸以上の家屋が倒壊し、100棟以上の建物が崩壊した。コロンビアでの地震でこれだけの被害が出るのは数十年ぶり。被災した家族らは行方不明の愛する人を探すため、ソーシャルメディアで切実な訴えを発信。救助隊は瓦礫の中からの捜索活動を続けている。
「この地震は、ほんの数秒で私たちの生活をがらりと変えてしまった」とマルティネス・シエラさん。「人生には何の保証もないのだということを痛いほど思い知らされた。もっとたくさん、(亡くなった人たちに)ハグや電話で愛の言葉を伝えておけばよかったと悔やまれる」と語った。
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