(CNN) ひじの靱帯(じんたい)再建手術を受け、同手術の通称の由来となったことで最もよく知られる元MLB(大リーグ機構)投手のトミー・ジョンさんが15日、死去した。83歳だった。ニューヨーク・ヤンキースが声明で明らかにした。
ジョンさんは1974年、医学的には内側側副靱帯再建術と呼ばれる手術を受けた。この手術は、ひじなどの損傷した靱帯に体の別の部位から腱(けん)を移植するもの。
この実験的な手術を受け、75年シーズンの全休を経て復帰したジョンさんは、89年のシーズンまで投げ続けた。先発登板した700試合のうち382試合は74年の手術後だった。
ヤンキースは16日の声明で「在籍中に先発ローテーションの柱となり、長年にわたってヤンキースファンから愛されたトミー・ジョンの死を悼む」と述べた。「驚異的な現役生活の長さと手術後の業績は、世界中で数え切れないほど多くのアスリートの運命と進路を変えたが、それによって投手としての卓越した実績がかえって目立たなくなった面もある。ヤンキースでは2年連続で20勝を挙げた」
26シーズンで288勝231敗、防御率3.34を記録。162試合で完投勝ち、46試合で完封勝ちした。
手術を受けたことで現役生活は驚異的な長さになった。1901年以降のMLBの投手と野手の中でジョンさんよりも出場シーズンが多かったのは、27シーズンに出場したノーラン・ライアンさんだけだ。
ジョンさんは、球団が「健康上の問題」とする症状を抱え、フロリダ州の自宅で過ごしていたため、今月初めに行われたヤンキースのオールドタイマーズデーを欠席していた。
ジョンさんはファンに宛てた手紙で、「皆さんに別れを告げる機会を与えてくれたヤンキース球団とスタインブレナー家、そして26年間の現役生活を通じて応援してくれたすべての友人とファンに感謝したい」と記した。
「26年間、私とチームメートを支えてくれたすべてのファンに感謝する。皆さんのことは決して忘れない」
MLBはX(旧ツイッター)で、「1970年代に投手のけがからの復帰を大きく変えることに貢献し、MLBで26シーズンを過ごしたトミー・ジョンの死を深く悼む」と述べた。
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