【ソウル聯合ニュース】韓国SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は14日、元妻の盧素英(ノ・ソヨン)氏との離婚を巡る財産分与訴訟の差し戻し審で、崔氏が盧氏に財産分与として9440億ウォン(約1059億円)を支払うよう命じた先月24日のソウル高裁の判決を不服として、再上告した。
上告審は事実認定を行わず、法令の解釈や適用に誤りがないかを審理する「法律審」にあたる。このため崔氏側は、差し戻し審の判決において財産分与の割合や算定根拠の法的な誤りを主張するとみられる。
ただ、今回の差し戻し審判決は昨年10月の大法院(最高裁)判決の趣旨に従って出されたものであるため、再上告審で結果が覆る可能性は低いとの見方が強い。
このため崔氏の再上告は、盧氏に支払う9440億ウォンを準備する時間を稼ぎ、支払い遅延によって利子が発生するのを回避する狙いがあるとの見方も出ている。
差し戻し審が確定した場合、確定の翌日から全額支払うまで年5%の利息が発生することになる。利息分だけで年472億ウォン、1日当たり約1億3000万ウォンに上る。
崔氏が長期化した法的闘争を終わらせ、経営活動に専念するという観点から上告しないとの見方も出ていたが、2017年から9年続く争いはしばらく続くことになった。
両氏は米シカゴ大留学中に知り合い、1988年に結婚。当時、現職の大統領だった盧泰愚氏(1988~93年在任)の長女とSKグループ会長の長男の結婚とあり、「世紀の結婚」と話題になった。3人の子どもをもうけたが、崔氏が2015年、メディアを通じて婚外子がいると告白。17年に離婚調停を申し立てたが不成立となり、訴訟に発展した。
22年の一審判決で地裁は崔氏に対し、慰謝料1億ウォンと財産分与として現金665億ウォンを支払うよう命じた。24年の二審判決は慰謝料20億ウォン、財産分与額1兆3808億ウォンと大幅に増額した。SKグループの成長に盧泰愚氏の裏金300億ウォンと盧素英氏の貢献があったと判断した。
だが、昨年10月、大法院は盧泰愚氏からの裏金は違法資金であり、財産分与において盧素英氏の貢献とは認められないとし、審理を高裁に差し戻した。慰謝料を20億ウォンとした二審の判断はそのまま確定し、差し戻し審では財産分与のみが扱われることになった。
高裁は先月24日、崔氏が保有するSKの株式を分与の対象と判断し、財産分与として9440億ウォンを支払うよう命じた。韓国財閥家の離婚訴訟の財産分与としては史上最高額とされる。
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