中国軍が台湾に上陸したらどうするか?市民が参加する最大級の軍事演習が台湾の市街地などで行われました。今回、注目されたのは台湾のトップ、頼総統が狙われる想定の演習です。
台湾・新北市。市民らが建物内や地下などへ避難します。
台湾で毎年行われている市民らを対象にした防空避難訓練。今年は初めて携帯電話の通信速度を意図的に低下させる訓練が行われました。中国による攻撃で通信や交通などが混乱する事態も念頭に、台湾社会全体の対応力を高める狙いです。
市民
「ネットが全くつながりませんでした」
「みんなが(防衛)意識を持てるようになるので、この取り組みはこれからも維持していくべきだと思います」
5日から始まった台湾最大級の軍事演習「漢光演習」は、中国軍の侵攻などを想定し、事前にシナリオを明かさず、現場の判断力を試す形で行われています。
想定されているのは、中国軍が台湾に上陸し、市街地へ迫るなどの事態です。
空港につながる道路には障害物を設置。台北近郊の橋ではバリケードや土のうを並べ、敵の進軍を遅らせる訓練が行われました。
取材していた軍専門誌の記者は…
軍専門誌の記者
「実際に完全に防ぐのは難しいですが、敵軍が『この道路の突破に時間がかかる』と判断し、別の道への迂回を考えれば、そこで待ち伏せして撃破できます」
そして、今回、台湾のトップが狙われる想定の演習も…
防弾チョッキを着用し、装甲車に乗り込む頼清徳総統。総統府周辺が敵の攻撃を受けたとの想定で、指揮所へ安全に退避させる訓練です。攻撃を受けても政府の指揮機能を維持できるかを検証します。
頼総統が就任後、この訓練に参加するのは初めてです。
頼清徳 総統
「(今回の演習で)実戦を想定した緊急時の対応、防衛能力を検証します。外部からの脅威や挑戦に直面する中、防衛力の強化に引き続き取り組みます」
今回の演習について、市民は…
市民
「台湾を自分たちで守らなければなりません。だからこそ、軍は不足部分を強化しないといけません」
「台湾を『ハリネズミ』のようにして、占領するには大きな代償が伴うという状況を作ることが大切。(Q.中国からの侵攻があれば、戦場にいきますか?)政府から招集があれば、必ずいきます」
一方で、中国側は「いくら演習を行っても、見せかけの虚勢にすぎない。『台湾独立』が必ず失敗するという結末を変えることはできず、祖国統一という歴史の大きな流れを阻むこともできない」と非難しています。
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