(CNN) インスタントカメラが結婚式やホームパーティー、夏のバーベキュー、旅行といったさまざまな場面で定番アイテムとなっているのにはわけがある。数分で物理的な写真を手にできるという懐かしさや満足感を与えてくれるだけでなく、会話のきっかけを作ったり、楽しい交流体験を生み出したりしてくれるからだ。休暇シーズンのギフトにもぴったりだ。
インスタントカメラは、多くの人が夢中になっているスマホ撮影の手をとめる良い機会にもなる。筆者はソニーのデジタル一眼カメラを持っているにもかかわらず、仕事とプライベートでの撮影の大半はスマホに頼りっきりだ。スマホカメラはその手軽さが魅力だが、反面、何げなく何百枚もの写真を撮ったものの大半はスマホのストレージに収まり、容量が足りなくならない限り見返すこともない。
一方、インスタントカメラはいったん立ち止まり、よく考えて撮影するよう促してくれる。フィルムパックは決して安くはないので、一枚一枚を大切に撮る必要があるのだ。
最適なインスタントカメラ選びの参考にしてもらえるよう、筆者は数週間かけて富士フイルム、ポラロイド、ロモグラフィーなどの特に人気のインスタントカメラ18台をテストした。猫や植物、夕暮れのシルエット、そして友人たちを数え切れないほど撮影し、日中や低照度の環境でも撮影を試した。ここではテストしたカメラの中で、購入の価値があると思った2台を紹介する。
199ドル(日本では税込2万8600円)のinstax mini Evoよりも手頃な価格のインスタントカメラは確かに存在するし、それらでも十分なインスタント写真は撮れる。しかしここで言いたいのは、このプレミアムモデルには他のほとんどのインスタントカメラではなかなか見られない機能が搭載されているという点だ。このモデルはLEDディスプレーで撮影した画像のデジタル版を確認・編集して、本当に気に入ったものだけを印刷できる。instax mini用フィルムの価格の高さを考えると、この機能は長期的に見て節約につながる。
機能面でも、Evoにはその価格に見合う価値がある。カスタマイズ性が高く、フィルムフィルター用のダイヤルとレンズエフェクト用のダイヤルが別々に用意されており、露出補正やホワイトバランスの調整、さらにはデジタルズームまでできる。
高機能にもかかわらず、かなり使いやすいのも魅力だ。ただ、メニューは直感的に操作できるのだが、各ダイヤルやボタンの役割を理解するには少々試行錯誤が必要だった。バッテリー駆動時間も優秀で、2週間のテスト中、ビーチで低温にさらしたり、電源を切るのをすっかり忘れていたりしたにもかかわらず充電したのは1回だけだった。
耐久性も感じられ、多少の落下や衝撃には耐えられる。テスト中に唯一気になった点は、一度動作が固まってしまい、ボタンやダイヤルが一切反応しなくなったことがあったことだったが、底面にあるリセットボタンを押すだけで簡単に解決した。
というわけで、富士フイルムinstax mini Evoはテストした中でも最も高価な部類に入るが、総合的に見て最高のインスタントカメラと言える。
予算が限られている人や、手頃な趣味用にインスタントカメラを探している人に伝えたいのは、インスタント写真は決して安くはないということだ。手頃な価格で良い写真が撮れるインスタントカメラを見つけたとしても、フィルム自体が高価なのだ。instax mini用フィルムの20枚パックは約25ドル(同3980円)もする。
そうはいっても朗報もある。インスタントカメラの中には100ドル未満のものも販売されていて、その中で最も優れているのが新機種のinstax mini 13だ。シンプルな操作性と直感的なデザインがこのモデルを初心者でも非常に扱いやすい製品にしている。実際、instax miniシリーズは、まさにそうした理由から10代の若者の間で人気があるのだ。
前モデルの「mini 12」や「mini 11」は今でもアマゾンで購入でき、割引されていることも多い。ただし、わずか数ドル上乗せすれば、mini 13で価格差に見合った重要な進化が手に入る。それはセルフタイマーだ。
mini 13のセルフタイマー機能は、自撮りや、安定した場所にカメラを置いてグループ写真を撮りたいときに便利だ。シャッターボタンの近くに配置されたこの機能は、他の機能と同じように使いやすい。レバーを回してすぐに離せば2秒タイマー、押さえたままにすれば10秒タイマーになる。
ほかにも触れておきたいアップデートが二つある。ストラップに付いているプラスチック製のinstaxロゴと、ぷっくりとしたデザインだ。プラスチック製のロゴは角度を付けるための台座として機能するため、カメラを平らな場所に置いたもののフレーミングを微調整したいとなったときに便利だ。デザインのほうは単なる装飾的な要素ではあるが、かわいらしくトレンド感があり、少しばかり個性的だと感じる。
これら三つのアップデートを除けば、前モデルとほぼ同じで、プリント画像には柔らかなレトロ効果が引き継がれつつも、一定の鮮明さも保たれている。
このカメラで唯一気になった点は、ファインダーで見える映像と実際に印刷される写真に大きな差があるため、それを補正する必要があることだ。ライブビューではないファインダーを搭載したカメラでは、フレーミングのズレはよくあるが、このカメラはそのズレが比較的大きいと感じた。特に数メートル先の被写体を真ん中に収めようとしたときにその差を強く感じた。
ただ、この点は慣れの問題でもあるので、富士フイルムinstax mini 13は100ドル未満のインスタントカメラとしてはかなり気が利いており、予算を重視する人にとっては十分検討する価値がある製品といえる。
本稿はCNN Underscoredのミシェル・レイ・ウィー記者による製品レビュー記事です。
製品のテスト・調査・推薦に長年の経験を持つベテランのライターや編集者がそろったCNN Underscoredでは、各記事を丁寧に編集し、製品を適切に調査するよう徹底しています。各製品を正確にテストし、各アイテムの長所・短所を確実に考慮したうえで最良の製品のみを推薦できるよう、適宜第一人者の専門家にも話を聞くようにしています。
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