(CNN) 西欧で6月と7月の平均気温が21.62度と平年を約2.79度上回り、2022年の記録を更新した。コペルニクス気候変動サービスが10日に発表した。欧州では壊滅的な山火事が相次ぎ、新たな熱波への警戒も強まっている。
コペルニクスによると、7月は世界の極地以外の海域で観測史上最高の海面気温も記録した月となり、大西洋と地中海西部での海水温が記録的な高さとなったことで、海洋生物や沿岸地域が危険にさらされている。こうした状況の一因となったのが、太平洋で発達している、いわゆる「スーパー・エルニーニョ」現象だ。
欧州は過酷な熱波に相次いで見舞われ、今週もさらに高い気温が予想されている。ブルームバーグ通信がまとめたデータによると、欧州全体では今年、暑さにより2万5000人超が死亡した。
欧州は世界で最も急速に温暖化が進んでいる大陸だが、インフラの老朽化やエアコンの普及率の低さにより、暑さに対応する能力が特に低い。
科学者らによると、今年7月の西欧全域の表層土壌の水分量も、深刻な干ばつに見舞われた22年7月と比べて「大幅に低く」、フランス、スペイン、ドイツと英国の一部では降水量と土壌水分量の「異例ないし記録的な不足」がみられた。
夏の記録的な暑さは、欧州で過去最悪規模の山火事が発生する条件を作り出しており、欧州連合(EU)が6日に公表した報告書によると、主にスペイン、フランス、イタリアで数十万人が避難を余儀なくされ、およそ5000平方キロ超が焼失した。
深刻な干ばつによってセーヌ川、ライン川、ドナウ川といった主要河川の水も干上がり、欧州のエネルギー供給を脅かしている。
ハンガリーとルーマニアでは、欧州で2番目に長いドナウ川の水を冷却に利用している原子炉が一時停止に追い込まれた。
英レディング大学のリチャード・アラン教授(気候科学)は以前CNNに対し、こうした河川の記録的な低水位は今後も更新される可能性が高く、「水資源の管理はますます難しくなっていく」との見方を示した。
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