夏は耳の病気に気を付けなければならない季節です。プールや海に行くことが多く、耳の中に水などが入り込むからです。夏に多く、特に注意が必要なのが「外耳炎」という病気です。どんな病気なのでしょうか。慶友銀座クリニック(東京都中央区)の院長で耳鼻科医の大場俊彦さんに、症状が起きる仕組みや対策を聞きました。【大垣京佳】
耳の穴から鼓膜までの通り道を「外耳道」といいます。外耳炎は、外耳道に傷が付き、その傷口からばい菌が入って炎症を起こし、痛みやかゆみを引き起こす病気です。
夏はプールに入ったり、海水浴に行ったりして耳の中に水が入り込むことがあります。綿棒などで水を取ろうとして外耳道を傷付けることで、外耳炎につながりやすくなります。また、プールの水にふくまれる消毒液は皮膚への刺激となり、海水浴では耳の中に入った砂が外耳道を傷付けることもあります。
夏は汗をかきやすく、耳の周りが湿った状態になりやすくなります。気温や湿度が高く、細菌やカビが繁殖しやすい環境になります。このため、傷付いた外耳道では炎症が起こりやすくなるのです。
まずは、かゆみが起こります。自然に良くなることが多いのですが、かゆみをとろうと綿棒でこすると、炎症がひどくなり、強い痛みを発します。外耳道がはれて、耳閉感(耳がこもる感じ)が強くなることがあります。
プールや海に行った後は、体をシャワーで洗いますが、耳の中まで洗う必要はありません。耳に水が入ってつまった感じがしても、危ないので何もしないようにしましょう。半日たてば、水が出ていくことがあります。
1日たっても治らなければ、どうすればよいでしょうか。大場さんは「外耳道をくわしく検査できるマイクロスコープを備えている耳鼻科を受診してください」とアドバイスします。
また、大場さんは、イヤホンの使い方にも注意をうながします。イヤホンは1時間使ったら10分間休みましょう。大きな音量はさけます。イヤホンは耳の中にイヤピースがふれて、出し入れや長時間の使用によってこすれたり圧迫されたりして、外耳道を傷付ける可能性があります。ヘッドホンの方が耳には安全だそうです。
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