(CNN) 国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長は、欧州サッカー連盟(UEFA)の事務局長時代に女性に多額の「退職金」を支払ったとされる事案をめぐり、女性と不適切な関係にあったとの報道を否定している。
UEFAは女性への支払いがあったことを確認。当時の内部規定から逸脱したものではなかったとした一方、規定はその後「厳格化された」と説明した。
女性への支払いはインファンティノ氏と不倫関係にあったためだとする疑惑を最初に報じたのは英紙テレグラフだった。
FIFAの広報はテレグラフに対し、インファンティノ氏は「こうした疑惑を強く否定しており、完全に事実無根だ」と反論。不適切な行為や規定への違反を示唆することは名誉毀損(きそん)に当たると主張した。
インファンティノ氏とFIFAが打ち出したワールドカップ(W杯)の商業権と運営権の一部売却計画が2週間前に物議を醸して以来、その計画が撤回されてもなお、FIFAには多大な圧力がかかっている。
世界屈指の強豪国を擁するUEFAは、W杯を含むFIFA主催の大会をボイコットすると警告。インファンティノ氏の指導力に対する信頼を失ったと公に表明している。
サッカー界の新たな内紛は、テレグラフが7日、「UEFAが、事務局長だったインファンティノ氏の不倫相手とされる女性に口止め料を支払った」とする記事を掲載したことが発端だった。
複数の匿名の情報筋によると、インファンティノ氏は2009~16年の事務局長時代に「若手職員と関係を持っていた」という。女性は「より報酬の高い管理職」に昇進し、組織を離れる際には「金銭の支払い」を受け、UEFAは女性のMBA課程の学費も負担した。女性の名前は明らかにされていない。
UEFAはCNNへの声明で、「問題となっている人物には退職金が支払われ、あわせて地元のビジネススクールでMBA課程を受講するための費用も支払われた」と確認したうえで、「この支払いは当時存在していた退職職員向けの規定に沿ったものだった」としている。
FIFAは8日、声明で「一部にFIFAと会長を弱体化させようとする組織的かつ継続的な動きがあることが、ますます明らかになっている」と主張。「FIFAは正当な精査を歓迎する」と述べた。
FIFAの幹部らは5日の緊急会合後、インファンティノ氏への支持を表明したが、UEFAは依然として今後の男子・女子ワールドカップをボイコットすると警告している。権利売却の計画が撤回された後も、UEFAはこうした事態を再発させない確約が必要だとして、ボイコットの可能性を改めて強調した。
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