【8月8日 AFP】英イングランド東部ノーフォーク州の町セットフォードで、反移民デモが3日連続で実施された。警察はこれまでにデモ参加者5人を逮捕し、難民認定申請者を保護し、安全な場所に避難させた。同州警察が7日、明らかにした。
ノーフォーク州警察のポール・サンフォード本部長がBBCラジオ4に語ったところによると、4日~6日にかけて行われた反移民デモでは、参加者らが「難民認定申請者の収容先」とみなした住宅などを標的にした。
サンフォード氏は「数回にわたり、安全確保のため対象の住宅から住人を護衛し、避難させる必要があった」と述べ、避難した住人の中には難民認定申請者も含まれていたことを認めた。
今回の反移民デモは、セットフォードの近くにある今は使われていない軍施設を難民認定申請者の収容に使用する案が提出されたことを受けて実施された。
英政府は、難民認定手続きの処理を進める間、数千人に上る申請者を収容するための適切な施設を確保するのに苦慮している。
国民の移民問題全般に対する怒りの受け皿として極右が支持を伸ばす中、内務省は、反移民デモの火種となりやすい難民認定申請者のホテルでの収容を減らそうと試みている。一方、政府は法的義務として、難民認定申請者に宿泊施設や医療へのアクセスを保障することが求められている。
英紙ガーディアンによると、難民認定申請者の住居に関連するとみられるリストがインターネット上で拡散された後、4日と5日には100人以上が集まって反移民デモを実施した。
その際、警察官に石をぶつけた、かみついた、唾を吐きかけたとして、公共秩序法違反の疑いで3人が逮捕された。
6日夜の反移民デモは比較的落ち着きを取り戻したとされるが、さらに2人が逮捕された。
SNSに投稿された動画には、警察官に護衛されて避難する住民に対し、数十人のデモ参加者が「出て行け」「難民は歓迎しない」などと怒号を浴びせる場面が映っている。
サンフォード氏は、警察が介入しなければ「デモ参加者が住宅内に侵入し、住人の安全を脅かしていた可能性が極めて高い」と主張した。
今年6月に北アイルランドの首都ベルファストで行われた反移民デモも、ネット上で難民認定申請者の収容先リストが共有されたことがきっかけだった。
英イングランド南部でも今年、使われていない軍施設を難民認定申請者の収容先に転用する計画が浮上し、数百人規模の反対デモが起きた。(c)AFP
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