【8月6日 AFP】アイスランド当局は、捕鯨船を追跡中に船を拿捕(だほ)され、先週からレイキャビクで拘束されている反捕鯨活動家21人に対して国外退去を命じた。警察が5日、AFPに明らかにした。
日本が逮捕状を出している反捕鯨活動家、ポール・ワトソン容疑者が設立した海洋保護慈善団体「キャプテン・ポール・ワトソン財団(CPWF)」が保有する船「バンデロ号」は、アイスランドで操業を続ける最後の商業捕鯨船2隻のうちの1隻である「クバルル9号」の操業を妨害したとして、7月30日から7月31日の夜にかけてアイスランド沖で沿岸警備隊に拿捕された。
警察のグンナル・ルナル・スベインビョルンソン氏はAFPの取材に電子メールで、「バンデロ号の全乗組員に対し、国外退去および再入国禁止の決定通知がすでに交付された」と述べた。
バンデロ号に乗船していた反捕鯨活動家21人のうちの一人はAFPに対し、当初は捕鯨船に対してバンデロ号の衝角(しょうかく)をぶつけて穴を開けて沈める「衝角攻撃(ラムアタック)」を仕掛けるつもりだったが速度が足りなかったため、代わりにインフレータブルボートで捕鯨船に接近し、スクリューにネットを絡めて停船させようとしたが、こちらも失敗に終わったと語った。
アイスランド警察は活動家らを「国際海洋法違反および海洋の安全保障を脅かす行為の容疑」で訴追しており、強制退去および再入国禁止の処分を求めていた。
キャプテン・ポール・ワトソン財団が提示したリストによると、バンデロ号の乗組員は米国人5人、ブラジル人4人、フランス人3人、スペイン人2人、オーストラリア人1人、ベルギー人1人、カナダ人1人、ドイツ人1人、英国人1人、スイス人1人、トリニダード・トバゴ人1人で構成されている。米国とカナダの二重国籍を持つワトソン容疑者は乗船していなかった。
同財団は、臨検・拿捕が公海上で行われた、アイスランド法で認められた留置期間24時間を大幅に超えている、携帯電話の押収も不当だなどと非難している。
アイスランドは日本やノルウェーと同様、商業捕鯨を行っているが、アイスランド政府は今秋に商業捕鯨の禁止を目指す法案を提出する計画だ。(c)AFP
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