【8月6日 AFP】メキシコ北西部シナロア州クリアカンで4日夜、インフルエンサーのセサール・ガステラムさんがライブ配信中、近づいてきた2人乗りのバイクの後部座席の男に撃たれて死亡した。2人組はそのまま逃走した。麻薬組織(カルテル)に関するSNS投稿に対する報復の可能性があるという。
中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で50万人以上のフォロワーを持つガステラムさんは、SNSチャレンジ企画の一環として友人2人と共にフードデリバリー配達員に扮(ふん)してライブ配信を行っていた。視聴者は、ガステルムさんが頭を撃ち抜かれる瞬間を目撃した。
動画は後にコンテンツモデレーターによって削除されたが、事件は防犯カメラにも捉えられていた。
メキシコ安全保障内閣はX(旧ツイッター)で、「捜査線には犯罪組織に言及した者を含む多数の投稿が含まれている」と説明したが、詳細については明かさなかった。
シナロア州では、米国で終身刑に服している麻薬王、「エル・チャポ」ことホアキン・グスマン受刑者が創設した麻薬組織「シナロア・カルテル」の2大派閥および関連武装組織による大規模な抗争が続き、数千人の死者・行方不明者が出ている。
クリアカンは麻薬密売人の生活を美化する「ナルコカルチャー」の中心地で、メキシコメディアによると、インフルエンサー麻薬組織と結びつき、脅迫や報復巻き込まれるケースが相次いでいる。
2025年5月には、中部ハリスコ州で美容・ファッション系インフルエンサーのバレリア・マルケスさんがライブ配信中に殺害された。当局はこの事件について、メキシコ最大級の麻薬組織「ハリスコ新世代カルテル」の有力幹部を父に持つマルケスさんの元交際相手が関与していると断定した。
2017年5月には「クリアカンの海賊」として知られるインフルエンサーが、同カルテルの首領「エル・メンチョ」ことネメシオ・オセゲラ容疑者(メキシコ軍特殊部隊との銃撃戦で死亡)に言及した動画を投稿した数日後に射殺された。(c)AFP
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