(CNN) 韓国警察は5日、米コーヒーチェーン大手スターバックスの韓国法人スターバックス・コリアの本社を家宅捜索した。同社を巡っては、ある広告キャンペーンが全国的な反発を招いたことを受けて警察による捜査が続いていた。
首都ソウルの警察はCNNに対し、来週の「光復節(解放記念日)」に関連して本社を捜索したことを確認した。光復節は、第2次世界大戦中の日本による統治から韓国が解放されたことを記念する祝日。ただし、それ以上の詳細について警察は明らかにしなかった。
スターバックス・コリアは数カ月前、タイミングを誤った広告キャンペーンが世論の怒りを買い、謝罪と幹部の解任に追い込まれていた。今回の家宅捜索は同社にとって、新たな頭痛の種となっている。
問題は5月、同社が「タンク(戦車)デー」と銘打ったタンブラーのプロモーションイベントを実施したことに端を発する。
このイベントの発表日は、民主化運動への弾圧で市民が犠牲になった1980年の光州事件と同じ日だった。軍事政権時代に起きたこの事件では学生主導の民主化デモが行われ、100人を超える市民が殺害された。
この残虐な弾圧は今なお多くの人々の記憶に刻まれており、権威主義体制から民主主義への移行を長年かけて成し遂げてきた韓国において、非常に敏感なテーマとなっている。
5月のスターバックスのキャンペーンは、李在明(イジェミョン)大統領からも批判を浴びた。ロイター通信によると、李氏はこのキャンペーンに「激しい憤りを覚えた」と述べた。
スターバックス・コリアはその日のうちに正式な謝罪を表明。その直後にはスターバックス本社も、何が問題だったのかについて調査を開始したと発表した。キャンペーン開始の翌日、スターバックス・コリアをライセンス運営する新世界グループは「不適切なマーケティング」を理由にスターバックス・コリアの最高経営責任者(CEO)を解任した。
その後、同社は売上の大幅な減少に見舞われ、被害を最小限に抑える対策に追われている。6月には、歴史認識と社会的感受性に関する必須研修を従業員に受講させるため、韓国内の全店舗を半日休業する措置も取っていた。
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