夏はたくさんの昆虫たちに出合えます。実物をじっくり観察しながら学びを深められます。毎日小学生新聞で「昆虫ハンター・牧田習 きょうもとります」を連載する牧田習さん(29)は小学生時代、クワガタムシの自由研究に取り組んだ体験があります。昆虫をテーマにした自由研究をどう進めればよいでしょうか。連載の特別編として、牧田さんにヒントを聞きました。【真田祐里】
牧田さんは小学校高学年のころ、およそ10種類のクワガタムシを育て、それぞれのくらしぶりや体の特徴などを比べる自由研究をしたことがあるそうです。飼っていたのは、自分で捕まえたミヤマクワガタやヒラタクワガタなど国内のクワガタムシと、ペットショップで買ってもらったニジイロクワガタなど海外のクワガタムシです。
観察するクワガタムシは、全てオスでそろえました。ケースも1匹ずつ分けました。いっしょに入れると、せまいケースの中でけんかをしてしまうからです。また、ケースに入れる土や木、エサをあげる回数などの飼育環境も同じにして、公平に比べられるようにしました。
観察したポイントは、エサを食べる速さや活発に動く時間、木の上や土の中で過ごす時間、そしてどのくらい長生きしたかなどです。例えば、牧田さんの場合はヒラタクワガタが2~3年と最も長生きし、図鑑には長生きすると書いてあったオオクワガタがすぐに死んでしまったそうです。牧田さんは「今考えると、種類によるちがいというより、その個体の個性によるところが大きかった」と振り返ります。
日本には40種類以上のクワガタムシがいますが、身近な場所で捕まえられる種類はそれほど多くありません。関東地方では、ノコギリクワガタやコクワガタ、スジクワガタ、ヒラタクワガタが中心で、山の近くにすんでいる場合はミヤマクワガタもよく見られるといいます。
牧田さんは、このテーマに挑戦するなら、まずは自分でクワガタムシを探して捕まえてみてほしいと話します。どこで見つけたのか、見つけるまでにどんな苦労があったのかも記録すると、より自分らしい自由研究になります。=2面につづく
1996年生まれ、兵庫県宝塚市出身。東京大学で博士号(農学)。世界中で昆虫を探し、その楽しさを伝える「昆虫ハンター」として活動中。一番好きな昆虫はゲンゴロウ。著書に「昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本」など。インスタグラムは@shu1014my。
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