【7月29日 AFP】ウクライナ軍が先週カスピ海でイラン船を攻撃したことを受け、ウクライナは28日、同国のアンドリー・シビハ外相がイランのアッバス・アラグチ外相と電話会談し、事態の「エスカレーション」を回避したい考えを伝えたと明らかにした。
シビハ外相はX(旧ツイッター)に、アラグチ外相と「率直な会談」を行ったと投稿。
「たとえ困難な状況であっても、直接対話を行うことこそが外交だ。われわれの目的は無用なエスカレーションを回避することだと強調した」と続けた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日、イランが関与する軍需品を積載した船に対し、カスピ海で遠距離攻撃を実施したと発表した。
シビハ外相はアラグチ外相に対し、「ウクライナのあらゆる行動は、ロシアによる侵略からわが国を防衛することのみを目的としており、民間船や民間人を標的にする意図は毛頭ない」と改めて伝えたという。
イラン側が同国民の死亡および該当の船について言及したことに対し、シビハ氏はロシアこそが「すべての元凶であり、あらゆる挑発行為や犠牲者に対する全責任はロシアにある」「エスカレーションにつながるいかなる措置も控えること、そしてロシアによるウクライナ侵略戦争への支援を一切終了させることが必要だと強調した」と述べた。
一方、アラグチ外相もXで、シビハ氏から攻撃について「意図的なものではなく、ウクライナはエスカレーションを望んでいないと断言された」「イランもエスカレーションを望んでいないが、わが国の国民や利益に対するいかなる攻撃も容認できないことを明確に伝えた。損害に対する賠償が行われなければならない」と述べた。
ウクライナ外務省のゲオルギー・ティヒー報道官は、2024年9月に就任したシビハ外相と、アラグチ外相との公式会談は今回が初めてだったと認めた。
ウクライナとイランの関係は緊張している。中東におけるロシアの主要同盟国であるイランは、2022年にロシアがウクライナに全面侵攻を開始した当初、自国製の攻撃型無人機シャヘドをロシアに供給したことで知られる。
これに対しウクライナ側は、今年2月末に米イスラエルがイランを攻撃した後、イランによる報復の標的となった湾岸諸国に対し、無人機対策支援を提供したとしている。(c)AFP
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