イギリスで、まもなく新首相に就任するバーナム氏。この10年で7人目の首相となりますが、政治への不信感を払拭できるでしょうか。ロンドンの首相官邸前には加賀支局長がいます。
ロンドンの首相官邸前です。バーナム氏の就任演説を取材しようと、国内外からおよそ200人の報道陣が集まり、熱気に包まれています。
このあとおよそ3時間後に、まずはスターマー現首相がバッキンガム宮殿でチャールズ国王に会い、正式に辞任します。
その後、今度はバーナム氏が国王に会い、首相になることを報告した上で、首相官邸で演説を行います。
遠く離れたイギリスの新しい首相ですが、実は私たち日本と「意外な接点」があるんです。
たこ焼き器の前に立つバーナム氏。これは去年9月、当時、彼が市長を務めていたマンチェスター市と大阪市が姉妹都市提携を結んだ際の様子です。
バーナム氏について、横山大阪市長はSNSにこう投稿していました。
横山大阪市長
「バーナム氏は優しく朗らか、キャプテンシップの面でも素晴らしい方。たこ焼きも上手でした」
バーナム氏がマンチェスター市で9年間も市長を務めた背景の1つが、首都ロンドンへの一極集中に「ノー」を突きつける姿勢です。
バーナム氏
「ウェストミンスター(=中央政治)は、このような街には機能していないんです」
イギリス版「副首都構想」ともいえる脱中央集権を掲げてきたバーナム氏。首相就任後にはこんな政策を進めるとしています。
バーナム氏
「北のナンバー10(首相官邸)を創設する」
マンチェスター市に“第2の首相官邸”を設置し、「地方への権限の移譲」を主張しますが、課題もあるようです。
最大の課題は、長年続く「経済の停滞」と国民の「政治不信」です。
イギリスではこの10年で6人の首相が交代し、バーナム氏は7人目となります。
根底にあるのは2016年の「EU離脱」=「ブレグジット」です。「主権を取り戻す」としたものの、貿易手続きの煩雑化や物価高、長年の経済停滞を招いたと言われています。
既存政党への国民の不満がたまるなか、その受け皿となったのがポピュリズム政党です。
なかでも勢いを増しているのがナイジェル・ファラージ氏が党首を務める右派政党「リフォームUK」で、ファラージ氏はトランプ大統領のように「移民を止めろ」、「公費が移民に使われ続けている」と主張し、国民の不満を吸収して支持を急速に伸ばしています。
「経済」や「移民問題」などを通して噴出してきた国民の政治不信にどう応えるのか。新首相の手腕が注目されます。
Indonesian
English
Hindi
Thai
Vietnamese
Burmese
Spanish
Portuguese
Arabic
Russian
Chinese