いま日本を訪れる外国人観光客の間で飛ぶように売れているのが「包丁」です。抜群の切れ味はもちろん、日本の包丁文化そのものが外国人の心をつかんでいるようです。
■和包丁は切れ味◎ 刃の形で用途はどう変わる?
山形純菜キャスター:
包丁の売上高は、2020年9月~2025年8月の5年で、インバウンド需要により約20億円伸びています(調理用包丁メーカー38社、東京商工リサーチ調べ)。
表参道駅前や渋谷センター街の「MUSASHI JAPAN」、東京スカイツリーの「TOWER KNIVES TOKYO」など、包丁の専門店も出ています。
では、なぜ外国の方々は日本の包丁に魅了されるのでしょうか?日本の包丁と海外の包丁には違いがあります。
【和】片刃包丁:刃先が鋭く切れ味◎
【洋】両刃包丁:丈夫な刃で押し切る
※一部例外もあります
日本の包丁は「片刃包丁」と呼ばれ、片側に刃がついています。刃先が鋭く切れ味が抜群です。
一方、海外の包丁は「両刃包丁」と呼ばれ、両方に刃がついています。丈夫な刃でお肉などを押し切るような形になります。
切れ味は和包丁のほうが優れているため、そこに海外の方は魅了されているようです。
和包丁には、種類が豊富にあります。
▼刺身
▼タコ引
▼フグ引
▼出刃
▼鎌薄刃
▼薄刃
▼骨切
▼寿司切
▼身卸
▼菜切
▼むき物
▼江戸裂
▼鰻裂(大阪型)
▼アジ切
▼貝裂
▼皮向
たとえば「タコ引」(たこひき)はタコ専用ではなく、関東型の刺身包丁だといいます。「寿司切」は巻き寿司を切るための包丁で、刃が曲線になっており、少し丸みを帯びているのが特徴です。
また、「江戸裂」(えどさき)と「鰻裂」(うなぎさき)はどちらも鰻のための包丁ですが、江戸裂は関東型の鰻包丁で、背開きに向いている形。鰻裂は大阪型で、腹開きに向いている形。このように、それぞれ刃の形で用途が変わってくるということです。
■自宅に包丁は何本ある? 街で聞くと…
山形キャスター:
では、日本の方はどのくらい包丁を持っているのでしょうか?街の皆さんに聞いてきました。
30代2人組
「2本。夫が一人暮らししている時に、結婚前に買ったものを使っている」
「私は3本ですね。普段使いのものと、フルーツや小物を切ったりするものと、パン切り包丁」
30代
「普通の切る包丁と、パンを切る包丁なので2本です」
Q.こだわったこととかありますか?
「全然ないです。もう切れればいいかなと思って。110円でした。パンが切れればいいなと思って」
用途に合わせて使い分ける人や、一つの包丁を長く使う人、安い包丁を使っている人もいました。
■包丁の切れ味を長続きさせるには? お手入れはどうする?
山形キャスター:
やはり包丁は長く使いたいですよね。切れ味との戦いになってくると思いますが、次のような使い方をしていませんか?
【包丁の刃は“横の力”に弱い】(實光刃物 實光俊行代表によると)
▼刃で集める → ×
▼凍ったまま切る → ×
山形キャスター:
みじん切りしたものを刃で集めたり、凍ったお肉などをそのまま切ったりすると横に力が入ってしまい、刃を傷つけてしまうということです。包丁の切れ味を長続きさせるには、“横の力”をなくすことが大事になってきます。
では、切れなくなった包丁はお手入れしていますか?フェリシモ「モノコトづくりラボ」のアンケート結果をみてみましょう。
【包丁の「お手入れ」どうしてる?】(提供:フェリシモ「モノコトづくりラボ」)
▼シャープナーで研ぐ:45%
▼砥石で研ぐ:25%
▼手入れせず:19%
▼業者に依頼:9%
山形キャスター:
シャープナーは便利なのですが、實光刃物の實光俊行代表によると、使いすぎは注意ということです。
簡易シャープナーは刃先に「ミクロのギザギザ」を入れ、一時的に切れ味を上げているそうです。たくさん使いすぎると、刃の形状が崩れてしまう可能性もあるといいます。
そこで、石川の「ふくべ鍛冶」の包丁研ぎ職人が手作業で研いでくれる、「ポチスパ」というサービスがあります(1本3000円~)。郵送用の箱が自宅に届き、その箱に包丁を入れてポストに投函すると、お手入れされた包丁が1週間以内で自宅に届きます。
「ポチッ」と注文すると「スパッ」と切れる包丁が届くということで、このサービス名になったそうです。
井上キャスター:
包丁は職人技のものなので、いかにお手入れするかというのは確かに重要ですよね。
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