(CNN) 煙に覆われた空、都市部での停電、中止になった休暇の計画。橋は爆破され、学校は休校となり、バスは運行停止に――。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まる場所となったクリミアの現状だ。一部のモスクワ市民は今でも無頓着な様子で、ビーチでのひとときを求めてクリミアを訪れているが、この場所は反撃に出たウクライナの激しい攻撃にさらされている。
2014年からロシアの占領下にあるクリミア半島ではここ数週間、孤立が深まりつつある。航続距離を伸ばしたウクライナのドローン(無人機)が半島へつながる道路や鉄道、橋を繰り返し攻撃しているためだ。
ウクライナのフェドロウ国防相は「近い将来、クリミアは島と化すのではないか」と語る。
燃料輸送トラックには現在、対空兵器の護衛がつく。以前は燃料を求める長蛇の列ができていたが、燃料の販売先を公共サービスのみに限定する地元政府の措置が発表された。
主要燃料庫の一つは激しい攻撃を受けた。人工衛星画像や周辺から撮影された動画に、被害の様子が映る。
23日夜には、セバストポリとシンフェロポリ、ヤルタで停電が発生。ウクライナは電力インフラに激しい攻撃を加えている。
現地ではプールの濾過(ろか)装置が停止するのを心配する声も聞かれる。
ウクライナ国民が毎晩耐えている爆撃を考えれば、プールの衛生状態の低下などで騒ぐのはやや贅沢(ぜいたく)な話だろう。だが、クリミアは占領下の「宝石」であり、14年に戦わずしてロシアの手に落ちた最初の戦利品だ。
ドローンの航続距離を伸ばし、自信を深めたウクライナはいま、ここに確かな弱点を見いだしている。クリミアといえばロシア人の間で常に人気行楽地となってきた場所だが、もうそうはいかない。今や第1次世界大戦より長く続いている「特別軍事作戦」はここでも、普通のロシア人の日常生活を揺るがしているのだ。
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