2026 Jun 24 , by:
CNN
アトランタ(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会が開催されている各地のスタジアムでは、試合とは別の形で激しい戦いが繰り広げられている。
戦いの舞台は給水タイム、使用する武器はカラオケだ。
試合の前後半それぞれの途中に設けられる2回の給水タイム(そして広告の時間)に対して観客が発するブーイングは、日程が進むごとにその音量を増している。観客は、給水タイムの導入により国際サッカー連盟(FIFA)がサッカーを事実上の4クオーター制競技に変えようとしていると示唆。ブーイングを通じて強い不満を表明している。そんな彼らにブーイングをやめさせる最善の方法は、代わりに歌を歌わせることらしい。
18日に行われた南アフリカ対チェコ戦の後半、給水タイムは大きなブーイングに迎えられた。しかしその数秒後、ジョン・デンバーの「故郷へ帰りたい」がスタジアムのスピーカーから流れ始めると、それまでのブーイングは6万7千人による大合唱へと変わった。21日のスペイン対サウジアラビア戦でも同様の光景が見られた。
ダラスでのイングランド対クロアチア戦、ブーイングに対抗するために流されたのはザ・キラーズの「ミスター・ブライトサイド」だった。米国がオーストラリアを2―0で破ったシアトルでは、短い中断時間中に観客席を盛り上げたのはブーイングではなくブラスバンドだった。そして再びダラスで行われたアルゼンチン対オーストリアのグループJの試合では、ロス・デル・リオによる1993年の大ヒット曲「恋のマカレナ」が使われた。
これは「ビューティフル・ゲーム」の異名を取るサッカーの伝統的な雰囲気にはうってつけの演出だが、同時に裏で糸を引く米国のスタジアムDJたちによる巧みな戦術でもある。
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