【6月19日 AFP】イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師は18日、米国がイランの港湾への封鎖を解除したことを受け、特定の懸念はあるものの、ドナルド・トランプ米大統領が署名した中東戦争を終結させる覚書を承認したと発表した。
トランプ大統領とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領による覚書への署名により、イランの核開発計画を含む、両国間のより広範な問題に関する60日間の協議期間が始まった。
紛争初日の2月28日の空爆で、父である前最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害された事を受けて最高指導者に就任したモジタバ師は、詳細には触れなかったものの、書面で「異なる見解」を持ちながらも合意を承認したと述べた。
モジタバ師は「それでも、イラン国民の権利を守る」というペゼシュキアン大統領を含む高官らのコミットメントがあったため、許可を出したと説明した。
さらに、米国との「対面交渉」は今後行われるが、それは「敵の見解を受け入れることを意味しない」と言い添えた。
しかし、次の段階に向けた不確実性もあり、1979年のイラン革命(イスラム革命)以降外交関係が断絶している両国が、事前に発表されていた通り19日にスイスで署名式と会談を行うかどうかは不透明なままだ。
合意を受けて原油価格は急落したものの、紛争中にイランが封鎖し、合意に基づいて再開されるべきホルムズ海峡での動きは、依然として低調となっている。
米軍は18日午前、船舶が往来するのを阻んでいたイラン港湾の海上封鎖を解除したと発表したが、米海軍の艦船は「周辺海域にとどまる」としている。
海事追跡業者によると、サウジアラビアのタンカー3隻が同日にホルムズ海峡を通ってペルシャ湾を離れたほか、液化天然ガス(LNG)を積んだ船舶が、紛争開始以降ではフランスの船として初めて同海峡を通過した。
イラン国営テレビは国家安全保障最高評議会の声明を引用し、「ホルムズ海峡の通過を求める船舶は、同水路の監督を担当する新たな政府機関に要請を提出しなければならない」と報じた。また、合意の条件に従い、「申請者からは60日間、いかなる手数料も徴収しない」と付け加えた。
米国のJ・D・バンス米副大統領は、イランとの「実務交渉」のために「今週末」にスイスへ行く予定であるとし、19日ではないと述べたが、その計画は「変更される可能性がある」と強調した。
イランでは、タスニム通信がイラン代表団のスイスへの渡航について「何も確定していない」と報じた。(c)AFP
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