【6月10日 AFP】イランは10日(水)、ヨルダンとバーレーンにある米軍基地を攻撃した。ホルムズ海峡上空で米軍ヘリコプターが撃墜されたことをきっかけに、米国とイランによる報復の応酬が激化している。
4月8日の停戦以降で最悪となった今回の交戦は、中東での戦闘終結に向けた交渉が「最終段階」にあるとするドナルド・トランプ米大統領の主張に、さらなる疑念を投げかけるものとなった。
米軍は、自軍のアパッチ攻撃型ヘリコプターが撃墜されたことへの報復としてイランへの攻撃を実施。これに対抗する形で、イランが今回の攻撃を仕掛けた。
国営IRNA通信によると、イラン革命防衛隊(IRGC)は10日早朝の声明で、ヨルダンのアズラクにある空軍基地のF35戦闘機格納庫や、米軍の指揮センターを含む「主要な4標的」を「長距離ミサイル」で攻撃・破壊したと発表した。
一方、ヨルダン軍は、イランから発射されたミサイル5発を撃墜し、人的被害や物的損害はなかったと発表している。
敵対行為は他の中東諸国にも拡大している。バーレーンでは革命防衛隊が現地にある米軍基地を攻撃したと発表した後、空襲警報が鳴り響いた。
またクウェート軍も「敵対的な航空目標」に対して防空システムを作動させたと発表した。攻撃元の国については明言を避けたものの、イランは最近、米国の同盟国に対して攻撃を繰り返している。
これらの中東諸国への攻撃は、米軍がヘリ撃墜に対する報復措置を「完了」したと発表した直後に起きた。
米中央軍(CENTCOM)はX(旧ツイッター)で、「米空軍と海軍の戦闘機が精密兵器を使用し、ホルムズ海峡付近にあるイランの防空システム、地上管制ステーション、監視レーダーサイトを攻撃した」と述べていた。
なお、今回撃墜されたアパッチヘリコプターは、今中東紛争においてイランに撃墜された2機目の米軍有人航空機となった。米軍は4月にも、イランの攻撃によってF15戦闘機1機を失っている。(c)AFP
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