(CNN) 人気スパイ映画シリーズ「007」の主人公ジェームズ・ボンド役の候補としてかねて噂(うわさ)されている英国の俳優、イドリス・エルバは、「黒人男性、アフリカ系男性」がボンドを演じるのは観客が受け入れないだろうと語った。
ダニエル・クレイグが2021年公開の映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」で自身最後となるボンド役を務めてからというもの、今後誰がこの役を引き継ぐのかを巡り臆測が飛び交っている。これまでのところ白人以外の俳優や女性が適任だという意見も浮上した。
黒人俳優がボンドを演じる可能性について、53歳のエルバはGQ誌のインタビューに答え、「現実的ではないと常に感じてきた」と明らかにした。
「ジェームズ・ボンドというキャラクターがあのように描かれたのには理由がある」。8日掲載のインタビューで、エルバはそう述べた。
「現実的に考えて、一部の市場では受け入れられないと思う。ボンド人気は世界的なものだが、黒人男性、アフリカ系男性がボンドを演じるのを(すべての)観客が受け入れるわけではない。彼らの文化では、そうしたことは好まれない。それだけだ」
この数年エルバの周囲で囁(ささや)かれてきたボンド役の噂について問われると、「正式な話は一度もなかった。いつも単なる噂だった」と答えた。
一方でボンドのキャラクターに変更を加えるべきかどうかに関しては、疑問を呈した。
「現状のボンドはあまりに現実離れしているので、多少の現実味を持たせるのは有りだ。だがwoke(ウォーク、意識高い系)に走るのはやめた方がいい。役柄の本質には忠実でなければならないと思う。世間の好みに合わせるのではなく、あくまでもボンドらしくあるべきだ」
エルバは以前にもボンドを演じる可能性について語っていた。23年のポッドキャスト番組では、ボンド役で名前が挙がることに関して「途方もない賛辞と捉えている」としつつ、結果的に「人種の問題になってしまった」との見方を示唆している。
アマゾンMGMスタジオは昨年、ボンドシリーズのクリエーティブ・コントロール権を獲得。シリーズ最新作の監督をドゥニ・ビルヌーブが務めると発表していた。また先月には次期ボンド役のキャスティングを開始したとも明らかにしている。
次期ボンド役の候補として取り沙汰されているのはエルバだけではない。ヘンリー・カビルとキリアン・マーフィーも有力候補として名前が挙がっている。マーフィーが出演するドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」の脚本家兼製作総指揮を務めるスティーブン・ナイトは、新作ボンド映画の脚本も担当している。
その他の有力候補にはカラム・ターナー、ジェイコブ・エロルディ、アーロン・テイラージョンソン、ハリス・ディキンソンが名を連ねる。
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