【6月7日 AFP】ピート・ヘグセス米国防長官は6日、フランスで行われた第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦開始日「Dデー」の82周年記念式典で、欧州の海岸線が移民によって「侵略」されていると表現し、これに対抗するよう各国に促した。
ヘグセス氏は、仏北部ノルマンディー地方コルビルシュルメールにある米軍戦没者墓地での演説の中で、欧州各国に対し、自国の防衛により一層貢献するよう呼びかけた。
「悲しいことに、今日、欧州のさまざまな浜辺が、別の危険なイデオロギーによって襲撃されている」「スペイン、イタリア、ギリシャ、ブルガリアの浜辺には、ボートと人々が押し寄せている」「欧州各国政府は、いつになったらその侵略に対して行動を起こすのだろうか? それとも、もう遅すぎるのだろうか?」
この発言は、大量の移民流入が欧州文明に対する脅威であるとする、ドナルド・トランプ米大統領政権の主張を反映したものだ。
5日には、J・D・バンス米副大統領がシーク教徒(インドで始まった宗教)の男によって白人学生が殺害された事件に対する英国の対応を批判し、移民の「侵略」によってもたらされた文明の衰退が原因であると非難していた。
ヘグセス氏は、上陸作戦における米軍の極めて重要な関与を引き合いに出し、「私たちがこの過去から学べるように」と語った。
ノルマンディーの戦いで戦死した米兵の9387基の白い十字架を前に、ヘグセス氏は「ここに埋葬されている兵士たちは、すべてのパートナーが努力、勇気、そして犠牲を最大限に持ち寄った、実戦の同盟のもとで戦った」とし、「共通の目的のために、実際の行動を起こし、実際の損失を被り、戦い、死ぬ価値のあるもののために行動した本物の同盟国だったのだ」と述べた。
さらにヘグセス氏は、米国が「先導する」一方で、「能力のある同盟国は、重要な局面において、破られた突破口でわれわれと肩を並べて立ち向かわなければならない」と述べた。
トランプ政権は、欧州が大陸の安全保障を確保するための義務を果たしていないとも非難しており、NATO(北大西洋条約機構)からの離脱さえ示唆している。(c)AFP
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