【6月4日 AFP】米アップルが、ロシア政府の後押しを受けるメッセンジャーアプリ「Max」をApp Storeから削除した。開発元が4日に発表した。3日夜からダウンロードできない状態が続いているが、アップル側からのコメントはなく、削除の具体的な理由は明らかになっていない。
ロシア政府は数か月前から、自国民に同アプリの導入を半ば強制的に促してきた。このアプリは暗号化機能がなく、批評家たちは人々を追跡するために使用される可能性があると指摘している。
国内で人気のワッツアップやテレグラムの使用を制限することで、公務員や学校などは「Max」への移行を余儀なくされている。
Maxはプラットフォームを通じ、「現在、アプリストアで一時的にダウンロードできない状態」で、3日夜以降、アプリストアから消えていると報告した。
アップルとグーグルはこれまで、欧米から制裁対象とされた企業が開発したものを含み、オンラインストアからロシアのアプリを数十個削除している。
ロシア国内で既にインストールされているアプリは引き続き利用可能だが、新規ユーザーはダウンロードできず、更新もできない。
この大量削除により、ロシア企業、特に銀行が、会計ソフトなど別の用途を装ったアプリをリリースし、新バージョンを顧客にダウンロードさせるという「いたちごっこ」が続いている。
2025年にロシアのソーシャルメディア大手VKによって立ち上げられた「Max」は、中国のWeChatになぞらえられており、ソーシャルメディアとメッセージング機能に、政府サービスへのアクセス、デジタルIDカードシステム、銀行業務、決済機能が統合されている。
ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアの「技術的主権」の要求を満たす「より安全な」プラットフォームだとして「Max」を推奨している。
「Max」はエンドツーエンド暗号化を使用していない。利用規約によると、ユーザーデータはロシア国内のサーバーにのみ保存されるという。(c)AFP
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