(CNN) テニスの全仏オープンは、男子シングルスのパラグアイ人選手、アドルフォ・ダニエル・バジェホ選手に対し、高額の罰金を科す方針だ。同選手は2回戦敗退後、女性主審に対して性差別的な発言を行っていた。
バジェホ選手は地元フランスのモワズ・クアメ選手との試合後、雑誌のインタビューに答え「こういう試合の審判は男性でなくてはならない。女性には非常に難しい」との見解を示した。
その上で「審判は男性が務めなければならない。なぜなら観客の反応は非常に厳しいものになる。それに立ち向かうには相当な強さが求められるからだ」と付け加えた。
「観客の反応は度を超えていたが、地元の選手への声援ということでそれは理解できる。激しい応援への覚悟はできていた。あのような展開になることはもう分かっていたし、正直言って、自分にとってマイナスにはならなかった。ただ相手には力を与えただろう」(バジェホ選手)
これに対し、大会主催者は29日、バジェホ選手の発言を「容認できない」として、高額な制裁を科すと発表した。
主催者側は声明で「審判の能力は性別ではなく、プロ意識と最高レベルの審判を務める能力によって決まる。試合の結果がどうであれ、そのような発言を正当化したり、弁解したりする理由には決してならない」と強調。「大会主催者はアドルフォ・ダニエル・バジェホ選手に罰金という形で重大な制裁を科す。全仏オープンは発言者が誰であろうと、あらゆる性差別的な発言を強く非難し、当該審判、そしてより広くは大会のすべての審判員を支持する」と述べた。
CNNの取材に対し、バジェホ選手のマネージャーは電子メールで、「ダニは自身の考えを公に表明したが、当該の審判と全仏オープン、そしてテニスに関わるすべての人々に深い敬意を払っている」と述べた。
バジェホ選手とクアメ選手の試合は、第5セットのタイブレークまでもつれ込む激戦となった。
バジェホ選手は2セットを落とす苦しい展開から巻き返し、逆転勝利のチャンスもあったが、最終的には17歳の新星を打ち破ることはできなかった。
試合後の記者会見でバジェホ選手はクアメ選手について、会場がパリでなければ勝てなかっただろうと発言。地元の選手への声援がそれほど相手を奮い立たせるものだったことを示唆した。
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