【5月27日 AFP】少女2人をレイプし有罪となった10代の少年3人に拘禁刑が言い渡されなかったことに国民が猛反発したのを受け、リチャード・ハーマー法務長官は26日、量刑判断について控訴院(高裁)で審理することになると述べた。
イングランド南部サウサンプトン刑事法院のニコラス・ローランド判事は21日の公判で、「これらの子どもたちを不必要に犯罪者扱いすることは避けたい」と述べ、2024年と2025年1月に少女2人をそれぞれ集団レイプし、その場面を撮影した動画をネットで共有したとして、現在15歳の少年2人に対し、刑務所や少年院などの矯正施設に拘禁されない「青少年更生命令(保護観察処分)」を科した。
また、2025年1月の事件で2人目の被告を煽動したとしてレイプ罪2件、わいせつ画像を撮影・頒布した罪で有罪判決を受けた14歳の少年に対しても、矯正施設での拘禁を科さなかった。
だが、この判決は国民の激しい怒りを巻き起こした。
これを受けハーマー法務長官は数日間の検討を経て、判決が「不当に寛大すぎる」可能性があるとして、ロンドンの控訴院に審理を委ねることを決定した。
ハーマー法務長官は声明で、「この恐ろしい事件に対して、国民が非常に大きな関心を寄せ、懸念を抱いているのは当然のことだ」と述べた。
法務長官室はさらに、「下された判決が不当に寛大すぎたかどうか、そして現在の刑罰を引き上げるべきかどうかについてはこれから控訴院が判断する」と付け加えた。
キア・スターマー首相は26日、報道陣に対し、今回の措置は「明らかに正しい結果だ」と語った。
スターマー首相は、政治家として、そして「一人の父親として」この事件に「心を痛めている」と主張し、被害者たちの「勇気」を称賛した。被害者の一人はインタビューに応じて判決に異議を唱え、英国民の注目を集めた。
■「深い衝撃」
被害当時15歳だったその少女は24日、BBCのインタビューに対し、加害者を犯罪者扱いするのを避けたいという判事の言葉は、「まるで岩が顔面に直撃したかのような衝撃だった」と語った。
少女は「彼(判事)は、少年たちのしたことは良くないことだが、まだ子どもなので法的観点からは許されるとでも言っているようだった」と批判した。
英国を訪問していたフランスのレイプ・サバイバー、ジゼル・ペリコ氏も批判の輪に加わった。
ジゼル氏は25日、BBCに対し「被害者たちがこれほど激しく苦しみ、決して癒えることのない傷を負っているにもかかわらず、被告たちが実際に再び自由を手に入れることができたという事実に、深い衝撃を受けている」と語った。
ジゼル氏は、当時の夫に薬物で昏睡状態にされた上でネットで募った見知らぬ男数十人にレイプされた事件の2024年の裁判において、匿名を維持する権利を放棄し勇敢な姿勢を示したことで、性暴力の闘いにおける世界的な象徴となっている。
控訴院は今後、法務長官が「判決が不当に寛大すぎる」のではないかと疑う事件のために設けられた法的手続きに基づき、ローランド判事が「重大な過ち」を犯したかどうかを検討することになる。(c)AFP
Indonesian
English
Hindi
Thai
Vietnamese
Burmese
Spanish
Portuguese
Arabic
Russian
Chinese