皆さんは、シャーロック・ホームズを知っていますか? イギリスの作家で医師のアーサー・コナン・ドイル(1859~1930年)が生んだ小説の主人公です。おそらく世界で一番有名な探偵でしょう。物語は長編4、短編56の計60作品。読み始めたら止まらない面白さです。これから皆さんと一緒に、その世界を旅してみたいと思います。【篠田航一、写真も】
舞台は主に19世紀のイギリス。首都ロンドンのベーカー・ストリートという通りで、ホームズは医師のジョン・ワトソン博士と一緒に部屋を借りて暮らしています。そこに、不思議な事件に巻き込まれた人々が「ホームズさん、助けてください」と相談にやって来ます。依頼を受けた探偵は、こうして調査に乗り出すのです。
ホームズの特徴は、抜群の観察力。他人をぱっと見ただけで、その経歴や職業を言い当てます。初めてワトソンと出会ったのは長編「緋色の研究」という作品ですが、ホームズはいきなりこう言います。
「あなたはアフガニスタンに行っていましたね」
初対面の相手には、まずは簡単な自己紹介をするのが普通ですね。でもホームズはそうした礼儀をほとんど気にしません。
なぜ分かったのか。
ワトソンは医者らしい見た目の一方、軍人の雰囲気もありました。日焼けして、けがをしています。そのため、当時イギリス軍が戦っていた暑い場所、アフガニスタンから帰ってきた軍医だと見抜いたのです。
ただ、少し雑な推理もあります。たとえば短編「青いガーネット」では、大きな帽子を見て、持ち主は「知性のある人物」だと推理します。その理由は、頭が大きければ中身も詰まっていて、頭のいい人だと言うのです。ちょっと適当ですね。
ただ、これには理由もあります。19世紀には、人間の性格などが頭の形に表れるとされる骨相学(フレノロジー)という考えが一部で信じられていました。今は科学的に否定されていますが、当時の読者はこのような推理を意外に受け入れたのかもしれません。
いずれにせよ、ホームズとワトソンはこうして出会いました。そしていよいよ大冒険の日々が始まるのです。
作者アーサー・コナン・ドイルは「コナン・ドイル」が一つの名字ですが、ここでは単にドイルと記します。5月22日はそのドイルの誕生日。記念すべきこの日から、ホームズの旅に出かけましょう!=2面につづく
Indonesian
English
Hindi
Thai
Vietnamese
Burmese
Spanish
Portuguese
Arabic
Russian
Chinese