休園中の動物園で育てられているモルモットをなでたり、声をかけたりする取り組みで、市民ボランティアが活躍しています。長い休園の間に、モルモットが人に慣れていない様子が見られるのを解消するのが目的です。市民の協力で、動物園をもっと身近に感じてもらうことも期待しています。【松山文音】
2027年度のリニューアルオープンに向けて休園中の山梨県の甲府市遊亀公園付属動物園では、現在28匹のモルモットを育てています。
この動物園には数年前まで、来園者がひざの上にモルモットを乗せてなでることができる「ふれあいコーナー」がありました。しかし、新型コロナウイルスの影響で休止しました。そのまま、22年から改修のため休園に入り、モルモットが人と接する機会はさらに少なくなりました。
市内の保育園などへ出かける「出張ふれあい教室」も始めましたが、人の手を怖がったり、物かげにかくれたまま出てこなかったりするモルモットがいたといいます。
秋山多江園長は「園再開後の来園者との触れ合いを見据えた対応を検討する中、休園期間中の市民と動物との触れ合いの機会にもなればと考えた」と話します。動物園は、小学5年生以上の甲府市民を対象に、初めてボランティアを募集し、25年1月から活動を始めました。
ボランティアは、都合に合わせて毎月2回ほど動物園を訪れ、モルモットと触れ合います。今年度から新しく6人が加わり、今は計14人が参加しています。
今年4月下旬には、2人のボランティアが8匹のモルモットそれぞれの名前を呼んだり、キャベツを手からあげたりしました。中学3年の酒井樟太郎さん(14)は「ちゃんとそれぞれの個性や性格が見えてきた」と話しました。
1919年に開園し、100年以上の歴史があります。園長によると、はじめのころは市民が小鳥やリスなどの小動物を持ち寄るなどして、市民といっしょに発展してきたそうです。今回の改修では「人にも動物にも優しい動物園」を大切な考え方にして、動物のくらしにより近い環境に整えたり、屋内の展示室を充実させたりする予定です。
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